e/topicsbis.gif

24 janvier 2005
 
氷山の一角

私は 今までに ”偶然” という形で 何人かの 有名人(こういう言い方は好きではないのだが)に 出会っている。ほんとうに それは 予期せぬ出来事で どちらかというと その人たちの 限りなく素顔に近く 普段 仕事で 人から注目されて 本人が 意識している場面ではなく ごくごく 普段の状態というのが 共通している。不思議なのだが そのほとんどが この Paris という場所であることも 偶然かもしれない。なので 相手の反応も ごく普通に帰ってくるという状況。ここだけをとっても Paris という街は 自由で 彼らが 普通に 行動できるところと とれるかもしれない。(日本だと 有名人は なかなか 普通に行動しにくい らしいから?? ) これは 自慢なのではなく ある意味の才能に花開いた 彼らと 実際に接したことによって 見えてくる 魅力のその奥にある プラスアルファのようなものを 垣間見たことは 今の私に どこかで 大きな影響を 与えているという気がする。その魅力が 外見という 平面ではなく その背景にあるものを加え 立体化され ああー だから それが魅力として まわりの人々には 写るんだろうなという目で 見るように なっている。その何人かの 人を まとめて言うのは 失礼なことだけれど 共通して 言えるのは とても 繊細であること と 芯の強さ です。この相反するような 部分が すでに 違う気がする。そして いつも 戦っている それも まわりというよりも 自分と戦っている そんな 印象を 受ける。決して 有名になりたい!というのが 彼らの望みではないことも 同じかもしれない。自分を表現できる手段を 選んだら こういうことになっただけ という風に映り そういう意味では ごく普通の 人であることも 私には 新鮮に感じられるところ。だから まわりの批評に 振り回されることも 多少あっても そこで自分というものが 簡単に変えられないことも わかっているから そういうところで 練られて 芯の強さに 磨きがかかる。見られて注目される職業は 羨ましがられるほど 居心地のいいものではないだろう。自分には こうしか出来ない!というものと まわりから見た魅力が 一致したとき ある意味の チャンスを掴んだことになるのかもしれない。才能はあっても タイミングが悪かったり きっかけがなかったりすることも きっと たくさんあると思うけれど そういう人たちは 有名になることが目的ではないから そのチャンスがないことを 言い訳にしたりもしないのだろうけれど。そばで見ていると 本当の自分と まわりがイメージした自分の間で 葛藤しているように思えた。
そのうちの一人とは 25年前 パリに バレエを勉強するために 住んでいたころ 私の 習っていた先生の 同じクラスを 彼が 受けに来たという状況だった。はじめ見たときは まさか!!! そんなはずがない! というほぼ 人違いだと 思い込んでいたときに 先生が 私に 「君は彼のこと知ってる? 彼は 有名な俳優だよ!」というので 人違いではなかったことがわかった。何でここに?? 当然ながら 驚いてしまたっが 以前から よく受けに来ているらしかった。。私の年代の方なら 思い出していただけるでしょうか。あのウエストサイド物語 の映画のなかで プエルトリコ移民のシャーク団の ボス ベルナルド役をしていた 彼 だったのです。 映画で見た姿と 比較すると もちろん 歳はいっているけれど 今もなお きちっと クラスをうけて 自分をコントロールしているのには 頭が下がりました。そのクラスは 私と 彼を除いては 皆 フランス人で、そのころ 私はフランス語も たいして話せるわけでもなく 英語と 同じようなレベルだったこともあって 動きの確認や昨日の復習を クラス前や後に 2人で よくするようになっていました。映画で演じていた役柄とは程遠く 控えめで 物腰の柔らかな ジェントルマン そんな印象でした。今日は 休みなのかな? と思ったら その日の夜のテレビに 出演していたりということもありました。そう こんなことも。 私が Bejart のカンパニーのオーディションを シャンゼリゼ劇場で 受けることになっていた前日の稽古の日、一人 残って 最終調整をしていた私が 着替えて 稽古場をでると 向かいにあるCafe(いつも 立ち寄る場所)で その彼が さりげなく 待っていてくれて 明日 上手くいくように 祈っているよ!と ひとこと 。これには ちょっと驚いてしまいました。きっと 彼はこんな経験を 山ほどしているはず。私は 初めての経験で ただごとではない 緊張で 張り詰めていた気持ちが ふと なにかに 包まれた気がして 束の間でしたが そんな安らぎを感じさせてくれたのでした。それよりも 心に残っているのは 後日 稽古場で 会ったときのこと。気にかけてくれていたんだから 何か言わないといけないと思っていたのですが 取り立てて その結果が どうであったかということは 彼のほうからは聞かず そのあたりの 心遣いも 信じられないほど繊細で かえって 心が痛いくらいでした。もちろん 結果が 上手くいっていたら 私のほうから 話しているだろうということでしょう。何もいわないということは・・という判断で いつもと変わりない会話で たんたんと クラスを受けていたのを思い出します。(そのオーディションは 100人以上のダンサーが 受け 私は 10人ほどの最終審査まで 残りましたが 残念ながら 選ばれませんでした)
その後 日本にもどってから なにげなくつけたテレビで 彼の出演する映画をやっていて その中で いつも彼が 着ていた ダッフルコートをその映画の中でも 着ていたのが 妙に懐かしく これ 自前なんだ!と そんなところをみていたりして 不思議な感じだったなー。それからも 彼は 何度か 来日し そのたびに 懐かしい再会をしました。ちょっと 感動したのは その後 日本のドラマ(NHKのドラマシリーズ 日本の面影 のなかで)で 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)役で 出演した時のこと。むずかしい日本語の台詞を使いこなし 見事に演じていた彼の姿は Parisで 同じクラスを受けていた 彼そのもので それらが二重写しのように見え 今も ずっと 心に残っています。


今日の 上から2枚目の写真。去年 11月に 日本からいらした 友達のご両親と はじめて お会いしたときに そのお母様が 私のために 心を込めて 作ってくださったお人形です。古い着物の生地を 組み合わせて作られたもので 一針一針 に ぬくもりが感じられ いただいたときは ほんとうに 胸が いっぱいでした。それ以来 私の 大切なもの に なりました。愛くるしい 後姿が どことなく そのお母様に 似ている気がします。初対面にもかかわらず たくさんいろんなお話をさせていただいて 楽しい時間を 過ごしました。また いつか お会いできるでしょうか? この 人形を 見ながら いつも 思っています。    

写真 その下 3枚続きで サロンドテ Angerina に 行った時のもの。日本から来た 友人のリクエストで 私も 噂には聞くけれど 行ったことがないのでと 即決定 即行動。場所がパリの 中心といううこともあって 観光客が 多く まわりから いろんな国の言葉が聞こえてきました。たまには こんな贅沢いいものですね。念願の モンブランを 食べ終わった友達 甘さで 頭が ギンギンしていると 一言。しばらく モンブランは いらないとな・・。でも お土産には マロンクリームを 買って帰るそうです。    
Papa と お出かけ
朝 家を出て 仕事に向かう道のりで 見かけた かわいい姿
 Papaは お仕事でしょう  
女の子の 足取りが ぎこちなく感じられたのも 嬉しさのあまりなんでしょうか そんな気がしました。  親子なのに すでに 男性が 女性を エスコートしている そんな Papa の振る舞いが 新鮮で 思わず 撮りたくなった一瞬です
ぬくもり
上手く 写真が撮れたら ぜひ こちらで紹介したいと思っていた お人形
pol_upt294.gif(6074 byte)
pol_dowtl294.gif(4014 byte)
Angerina
Salon de The
pol_upt294.gif(6074 byte)
pol_dowtl294.gif(4014 byte)
Angerina の カップソーサー
Salon de The
これが うわさの モンブラン
日本人向けの パリ観光案内に 
必ず載っているというこのモンブラン
さすがと 思わせるボリュームです

17 janvier 2005
展開の年




もう とっくに 明けています。それも 1月も後半に入り ふぅ〜〜〜! 
遅くなりすぎて 実感わきませんが やはり 言わなければ ということで

明けまして 

おめでとうございます


前回の Topics を 書いて数日後 ガストロ といわれる こちらで流行りの 病気を移され しばらく 寝込んだあとは オットの店の 大晦日の イベントパーティーの準備 それに 片付けと 10日あったはずの私の休みは ほとんど 休むまもなく 終わってしまい 4日に始まった 仕事もやたら忙しく フル回転の 働き詰。もう Topics を書いている暇なんぞ ない! これが 近況であります。(こうして 自分のサイトを 書いていると 暇に思われそうだが 決して 暇ではないのだ!)こうなると 今日の休み (月曜)は 家の方付けをしながら お昼は なににしよう?・・・ 
そう!! こういうときに 

天ぷら = ご馳走

になるわけです。
冷凍庫に そういえば 海老が あったはず、どれどれ・・ 発見発見! もうそろそろ 食べきった方がよさそうな 大きな海老が ごろごろ。このあたりから 顔がにんまりとしてまいります。心の中で どうか こういうときにオットが 突然 帰ってきたりなんて事のないことを 願いつつ 一緒に揚げるなら 玉ねぎが 簡単で おいしいということで 作業開始! すべて 同時進行。今日はですね・・おうどんと 天ぷら。あえて天ぷらうどんにはしないの。天ぷらは 天ぷら うどんはうどんで 楽しんでから 最後に 一緒にいただく計画(いじましい)。なので 天つゆも 作らなきゃ!ということで 4つある コンロには うどんを茹でるためのお湯 うどんの出汁用の 鍋、天つゆをつくるための鍋、そして 天ぷら揚げるための 鍋と 一斉に スイッチオン! 仕事上 一品だけを 作ることは ほとんどなく 同時進行で 作るのに慣れているのが こういうときの 強み。今日の天ぷらは 天ぷら粉なるものを使用。水で 溶くだけとあるので そのように やってみる。これはすごい すぐれものだ!素人でも 天ぷらが 上手に揚げられる とは 驚きの粉である。確かに 火加減は 調節しなければならないものの カリッと した衣で しばらくたっても その食感は 保たれ おいしくいただける。ああーーー これを 考案して 作った人は 一体 何回天ぷらを揚げて 食べたんだろうと そんな方向に 感動してしまう私。計算どおりうどんが 茹で上がると同時に すべてが 完了し 食卓へ。こんな小さな 幸せ かわいいもんだね!と 自画自賛しながら まずは 揚げたての 海老を つゆにつけて 口に運ぶ。味より 先に この食感。軽〜い サクッ! そして つゆと一緒に 海老の 風味が お口に 広がりますのよ。オホホ。この状況を 言葉にするのって むずかしいのよね。今日は 幸い ミシュカは お昼寝中。いつもなら ねだりに 私の両サイドを 行ったり来たりしてまとわりつくんだけれど それからも 免れて ラッキーラッキー!と、まぁ こんな文章これ以上 長く引っ張るわけにもいかないので このくらいにするとして 今日は 一服して また ここに 報告しているというわけ。

最近の発見

・オットが ちくわが 好きであることが 発覚。(たまたま行った韓国料理の店で出た ナムルに ちくわが あって かなり 気にいったようす。こりゃ!安上がりでいいわ!と私の内心。今度 かって 冷凍しておこう!

・フランス人の年配者が よく外出する話は 時々 書いているが それにともなってというか 杖を 皆さん 愛用されている。それも それぞれに 選んだのであろう個性があって バラエティーも豊富。マイ杖なのです。日本なら 杖をつくと 年寄りの仲間入り 見たいな 印象になりがちだけれど こちらでは これも ファッションの一環みたいに思えて 楽しい。私も 年をとったら 見栄を張らずに 素敵な 杖を見つけて 楽しみたい。(まだ早いか・・)

・これは 発見ではなくて 気になること。年配の女性が よく愛用している 雨降り用の キャップ。ビニール製の 帽子で 紐がついていて 顎の下で結ぶようになっている。水玉模様の入っているものや 無地の透明のもの。いくつか種類があるもよう。パラパラと 雨が降り始めると マダム達は バックの中から これを取り出し かぶり始めます。傘よりも この雨よけの 帽子の方が ポピュラーなようです。でも 若い人は 使わないのよねー。じゃぁ いくつくらいから? やっぱり60過ぎかなーー? それで 私の 気になることとは これが 一体どこに売っているのか? というのが 気になっていること。なんでもないこと だが 気になり始めると 頭から離れない。誰か知ってたら 教えて!

    
pol_upt294.gif(6074 byte)
pol_dowtl294.gif(4014 byte)
Saint German des près
元旦 の 午後 散歩に出かけてみました
ハート型の 折りたたみ椅子
小雨の降る 夕方の サンジェルマンデプレ
さりげなく並べてあるだけの椅子が 
絵になります
砂糖菓子
おいしそうー!というよりは 
甘そー!な お菓子。フルーツの砂糖漬けです
ここはパリ 17区にある 老舗の専門店 です
エスカルゴ
こんな風に ハーブ入りのバターが 中につめた状態で売っています。家にもどって オーブンに掘り込めば 出来上がり! 超簡単!


今年に入って 嬉しいことがひとつ。この私のサイトを通して 知り合った 同じパリ在住の 日本人の方が 私の働くレストランに 来て下さいました。フランス人のご主人と かわいいお嬢様とご一緒に 緊張の初対面となりました。私の タブリエ姿初めて 見ていただいたことになります。実際 こういうサイトを 通して 出会うというのは 考えてみると かなり 大胆なような気がすると同時に 恐さを感じるのも 正直なところ。でも 幸い 私が 知り合った人たちは みんな 魅力的で 気持ちのよい方ばかりなのが とても 嬉しいことです。”お互いに 無理をしない” ”いいかっこしない”これが ひとつの ルールなのかもしれません。いいことばかりではないとは わかっていても そのときの自分の状況によって つい 人がよく見えてしまったり してしまうこともありますが、みんなそれぞれに 悩みながら 精一杯 生きているんですよね。私は サイトを通して出会った人たちと 接していて 日本人が とても大切にしている節度というものを わきまえた上で 一線を超えた 信頼感のようなものを 感じます。この感覚は 少し不思議な 気がするのです。どこか 感性に共通するものがあるのでしょうね。といっても 同類の人が 「私もそうなの」 っていう会話ばかり続くのは いやだったりするので 自分と違う面に興味が沸いていくのですけれどね。こうして 書きつづけながら 一方通行で なければいいのになーー という 気持ちも こういう出会いが あるたびに 私も 元気をもらっている気がします。この Topics の 始めの タイトルコメントに書いている 気持ちは いつも 変わりません。いいことばかりではないけれど 自分に素直でいたい そう思っています。このサイトも始めて今年で3年になり 私の パターン というものが 見えてきますね。良く同じようなことかいてるし でも それでも そのとき 思ったこととして 気にせず 書いていますが・・。学生時代の 同級生も 時々見ているよ!と メールくれたり 今までには なかった つながりが 再開したり これでも いくらか 役にたってそうな 気がします。気長に のんびり 続けます。

今日のタイトル のこと 忘れていました。 私の 友人 曰く 私の今年は 展開の年なんだそうです。確か 去年は いい年だと 言ってくれたわりには ある意味の 挑戦 戦いで終わってしまった気がするのですが これが土台と なって 今年は 花が 開くらしい?(あえて 断言しない!)のです。こういうのを 信じる方ではないのですが 確かに 今年に入って いろんな手ごたえが あるのです。花とまではいかなくても 何か見える形に なってくれるといいなと 思っています。まずは 健康! もうそれしかないです。そろそろ 定期検診の予約 入れておきましょう。  
pol_upt294.gif(6074 byte)
pol_dowtl294.gif(4014 byte)
天ぷら粉の マジック
食感が伝えられないのが 残念
日の差し込む オットの店のようす
午後の時間帯 こうして 日ざしが 心地よく 入り 気持ちが とてもいいのです
もう 一年。
去年のTopics でも たくさんの写真入で 紹介しました。今月7日の オットの誕生祝に 今年も 友人の レストランに 出かけました。これが そのときに厨房に 乱入した オットと ご主人の写真。
相変わらず お茶目な シェフです。 
pol_upt294.gif(6074 byte)
pol_dowtl294.gif(4014 byte)
メインディッシュ
私って こういう写真撮らせると 上手いのよねーー
白身魚のグリエに 
アンディーブと 玉ねぎの ソテー、
トマトの和え物が 添えてあります。
もちろん お味は グーです
この後に出た デザートの 
暖かい プラムとリンゴのタルトに
冷たい アイスクリーム の 絶妙なバランスに 
酔いしれました。 
OMAKASE
このレストランの テーブルにつくと 目に飛び込んできたのが 
この メニュー なんと おまかせ とな。
日本語じゃないの これ。
今や 日本語も 国際的になったこと。
TSUNAMI のあとは OMAKASE
本日のシェフ
(この下 写真2枚続きです)
家族ぐるみで 仲良くしている 同じアパルトマンの4階に住む Michelの お父様です。以前から 聞かされ続けている そのお父さんの作る パエリア。それを いよいよ ご相伴に預かる日がやって来ました。彼は 正真正銘のスペイン人( 奥様 すなわち Michelのお母様は フランス人です)で 小さいころから お母さんの作るのを 見つづけていたという 秘伝のレシピです。彼のつけている エプロンが 見えるでしょうか? 義理の娘が もってきたという タキシードを モチーフにした もので とってもセクシー!? その義理の娘 の ナタリー 曰く これをつけるときは 下には 何にも着ないのよーー! で みんな 爆笑!
下の写真が お米を 入れる前 最終段階の 工程です。

pol_upt294.gif(6074 byte)
pol_dowtl294.gif(4014 byte)
パエリア 完成間近
私は このお父様に 密着。
台所で その秘伝なるものを いろいろと 教わり ぜひ 一度 挑戦してみたいと 思っています
pol_upt294.gif(6074 byte)
pol_dowtl294.gif(4014 byte)
これが 念願の パエリア
この味は 奥様も トライするけれど 
真似できないとのこと
でもこの奥様の 自家製パテは 
世界一(私の知ってる中では)おいしいのです。ほんと!