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12 Septembre 2004
それぞれの選択



 もう 9月になってしまったんですね。新学期も始まり 聞こえてくる子供達の会話も 新しい先生や友達のことだったりして 新鮮な感じです。ところが このパリ この8月は 曇りや雨が多かったのに 9月になって 暑さがもどってきています。休みが終わり せっかく 仕事モードに もどろうとしているフランス人たちを 誘惑するように 気分は ヴァカンスに後戻り。少々 このフランスの 長ーいヴァカンスを 持て余している私には 嬉しいような悲しいような・・。でも 今日は 待ちに待った日曜! (やっぱり 仕事をし始めると 日曜は うれしいものです)で、マルシェへ 散歩がてら 自転車を走らせました。人々の活気が まるで 7月のようでしたが 店に並ぶ野菜や花は 秋を感じさせてくれるものがたくさんで 目をキョロキョロさせながら 探索開始!今日は マルシェに 音楽隊。それも 若いリセエンヌ(女の子)ばかりの8人のグループが 吹奏楽で ジャズを 演奏していたりして いっぱい人が 取り囲んでいます。フランスパンを脇にはさんでいる人 ワインを買いに来た紳士 野菜や果物を 大きな籠にいっぱいに買ったカップル その辺が縄張りの酔っ払い浮浪者 ギブスをしているお兄ちゃんなどなど 見ている人の 顔ぶれもさまざま。やっぱり ピチピチした女の子が 揃って一生懸命何かをしているのをみるのは おじさんばかりではなく おばさんや子供まで みんな 楽しめて みているのも 微笑ましいものです。いまどきの子 と呼びたいような へそだしルックの 女の子達が それぞれに 赤や黄色などの原色のバンダナを 頭に巻いて 演奏するのは 聞きなれたスタンダードなジャズのメロディ。このアンバランスも かえって 効果があって サキソフォンやトランペットを汗だくになって演奏している彼女達に 演奏が終わると みんな 拍手喝采。 なんだか いいなー って いう気がします。日本なら 運動会のシーズンってとこなのかな? そんなことも 思いながら 楽しい時間を過ごしました。荷物持ちで来たお父さんも 今日は ここで ちょっと トクしたかな? それと 今日 ちょっと 驚いたこと、それは いつもの八百屋さんの おばさんの店にいた 10歳にも満たない女の子です。 大人顔負けに働きぶり。もう すでに プロ意識が あって いつも私の相手してくれる店の おばさんも 彼女を子ども扱いをせずに 対等に 仕事をちゃんとしているのです。子供の お手伝いではなくて しっかりとお客さんの相手をしています。家族を仕切っている 細かく注文つける 厳しいマダム達への 受け答えも ちゃんと目を見て 話しているし 何より 絶やさぬ笑顔に 感心してしまいました。 まぁ すごい!と 並んでいる私達も 言葉にまで出さないけれど 順番を待ちながら その彼女の様子を 感心してみていました。日本なら と ここで また 比較してしまうけど 小さいのに えらいわねー などと つい言ってしまいそうな雰囲気だけれど 私たちは 彼女がこれから どんどん いろんな経験を重ねて 成長していくのを 頼もしく 見守っているといった感じで 微笑ましく その光景を 見ているといった感じ。いつもなら レタスひとつ買うのに 長い列を作って 待つのは 面倒だけれども 今日は いつもなら しかめっ面で 並んでいそうな おばさんも 心なしか 表情が 優しく感じられました。まぁー ほんとに すごかったです。それに とってもかわいくて 計算も 間違いのないように 声を出してしていたり この子は 後10年したら どんなになってるんだろう などと 思ってしまいました。 今日のタイトルなんてつけよう?それで 思いついたのが これ。
ついつい流れにまかせて 行動しやすいところ 誰にでもありますよね。でも できれば 仕事は 自分で 選んで その仕事が好きであることにこしたことはありません。なかなか そういうものと出会えるのは むずかしいようですが あきらめることはありません。仕事は 楽しんで 思い切りしたいなと 思った 一日でした。

のびのびになっている Reimsでの 旅行記 
近々 公開できるかと思います。
作業は進んでいますので もう 少々お待ちください
ポパイのほうれん草
かわいい女の子のお店で買った ほうれん草
500gで たったの 180円なり
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フランスの大根
は 黒いのです。お味も かなり辛くて おろして 生で食べられるものではありませぬ。ふだんの料理は 中華材料店などで やはり白いものを 買います。未だに フランスの人が これを どうやって料理して 食べているのかは 謎です。
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ごく普通に並んでいるもの
日本でも 沖縄に行くと こんな風景が みられるのでしょうか? そんな感じの風景です。
20 Septembre 2004
馬子にも衣装!?



パリにお店を出して10年近くなるという私が働いているお店の厨房は 私が 仕事をはじめるまでは 通常3、4人で 切り盛りしていたらしいのですが 現在は 店のご主人と 私の 2人です。 下ごしらえ程度を担当する女性はいたものの 実際の調理ということになると いつも男性ばかりだったので そういう意味でも 初めてのことのようです。最近 徐々に 腕も 上がってきているといことでしょうか・・ ご主人が わたし用に 仕事用の靴と上着 タブリエを 用意してくれました。今までは ごく普通の白のタブリエでしたが 一気に 格が上がり 料理人 と ちょっと威張りたくなるような姿に 変身です。まだ ちょっと 照れくさいのですが ・・ 七五三 の 気分です。フフフ・・ 。見た目も 刺激になって いいものかもしれませんね。ここで 実際に着ているところをご披露したい気持ちもあるのですが まだちょっと 馴染んでいないので なんて 言い訳してしまいますが・・(バレエの衣装なら まだ 慣れてるんだけどなーー) ご主人は 私と仕事をするのは とても やりやすいと 言ってくださったのが 何より嬉しい一言です。誉められると またしても 張り切ってしまう Chouchou でございます。
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すんだ話ですが・・
ミシュカ行方不明事件のときに 近所に貼りまくった
尋ね猫のチラシ と 御本人
おさがわせいたしました。



言葉の上達が 少々 停滞していて これから どうやって 勉強していったらいいのかというスランプです。”生活には困らない” というレベルで 努力を怠ると 本当の意味での人とのコミュニケーションの 楽しさに行き着くまでに終わってしまいます。単語の数も もっと 増やしていかないと いけないし やはりこうなると 話す機会を できるだけ つくり 自分から 話すと言うことが 手っ取り早いのでしょうね。これが わかっていても ある程度の 居心地のよい生活に慣れてくると まぁ いいか!ということになってしまい勝ち。それには 話題の豊富さが 求められてしまいます。と 実際に 自分自身で こんなことを 思っていたりするのですが 考えてみると 最近 バス待ちのときとか なんでもないときに いろんな人としゃべっている私がいるのです。それも 口に出す前に 文章を 作るという作業を ほとんどしないで 気がついたら 話しているという 素晴らしい進歩 です。(自分で言っていいのか!)もちろん 簡単な フレーズでしかないのですが それでも 十分 成り立っています。これは 相手との会話の リズムを 保つという意味で 話を展開していくのには ちょっとしたポイントになるのかもしれません。このくらいの会話なら 始めの頃からできているレベルの内容なのですが 周りの人と 自分との距離間が 随分縮まっているようです。以前は 肩に力が入っていたんでしょうね きっと。どこにでも 素敵な人はいるし 困っている人もいるし あたりまえのことが あたりまえと思えるようになってきたのかな・・ もともと ものおじしない性格だったのが フランス語のために 行き詰まっていたのが ようやく それも 本来の姿に 変わってきたんでしょうか。でも でも やっぱり 単語は覚えないといけないなーー!と 思ってます。やっぱり がんばります。だって 話したいことも 増えてきてるんだもん!無理やり詰め込まないと ダメかなー。 


最近 料理の仕事の話題が多いのですが ちゃんと 踊りのほうの練習も 続けています。それで 私の通っている稽古場の 一つ前のクラスを覗くと 知っている人だと思うけれど まさか ここに! と 目を疑ったのですが どうも 本物のようです。私の大好きな ダンサーの一人 ドミニク カルフーニ が クラスを担当しているのです。彼女は Roland Petit 率いる マルセイユバレエ団で 長年 プリマを務め 世界中から 注目されているダンサーです。バレエの命とも言うべき つま先の美しさは もう絶品です。それに 憂いのある大人を感じさせる魅力が さまざまな 作品の中で 彼女独自のものとして 評価され 世界中を魅了したといっても過言ではないでしょう。日本でも なんども 公演に来ていて 随分いろんな舞台を 見ていたのですが ここで 彼女が 指導するクラスを 目の前で みられるなんて 驚きです。クラス中に どんな注意をするのかが 興味深々です。基本的には クラスは見学できないのですが 次のクラスを受けるということで クラスの最後の方に 稽古場に入って 準備の ストレッチをしながら おいしい体験です。ところが 控えめに 端っこで 見ていたつもりが 彼女の飼っているビーグル犬が こともあろうに この私に 異常になついてしまって 離れなくなってしまいました。(どうも 動物にすかれるタイプのようです)クラスが終わった彼女と そういう状況の中で 会話までしてしまいました。いいんでしょうか・・それにしても ほんとに 美しい動き。うっとりしてしました。まだ しばらく このクラスが続くようです。楽しみです。 
ジャ〜ン!初披露!
先日 買ってくださった厨房での仕事着
枯れても美しい
さりげなく美容院のウインドウに
飾ってあったバラの花
こういう美しさにも 目が止まります
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6時の虹
夕方に 強い雨が・・
そして ・・・・・・ 絵に描いたような虹です 
この前に見た虹は 日本にいた頃だな・・
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パリに続々と登場しています
日本でも大人気の スターバックス
パリに店が出始めた頃は いまいち パリジャンに反応のなかった店でしたが これも 時代なのでしょうか 
アメリカンスタイルのお店も 増えています
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これが その ドミニク カルフーニ
23 Septembre 2004
長い冬



ぐ〜んと 気温が下がり 一気に マフラーや 上着を とりあえずという感じで 着込んでいる人が 目に付きます。最高気温が 何とか20度を超えるくらいです。ちょっと下がりすぎです。それで今日 感じたことですが やはりこうして気温が下がると 貧富の差が 如実に現れるということ。夏場 暖かい時期は 服装も 薄着なので たいして差を感じないものが 毛皮をまとったりできる人と 夏の服を重ねて しのいでいる人 はっきりです。日本では 差が それでも 少ないのではないかと思います。気温が 低いというだけで 生活をするのには 必要になるものが 増えるものなのですね。もっと もっと寒い国がたくさんあるのですから そう思うと 今 自分のいる環境を 十分に理解して 快適に過ごすというのは 年季が いりそうです。転勤の多い人などは そういう意味では 自分の 生活環境を保つという術を 熟知しているのでしょうね。私は 密かに 冬用の コートで 一生もの になるような よいものを いつか 買おうと思ってます。まだ 気に入るものに出会っていないので メトロのなかや  すれ違う人の 着ているものも いろいろチェックしつつ 自分の 欲しい物を しぼっていこうと思います。こういうものは 少々高くても 上質の物を 持っているほうが 結局は いいような 気がします。だから 飽きの来ない シンプルで 実用的なものに ちょっと 個性も プラスできれば いいのですが それは ちょっと欲張りでしょうか? そういうときに とっても 勉強になるのは 年配の女性のファッションです。洋服を着慣れている 彼女達のセンスは よいお手本になります。それだけ その本人も 自信を持っているという貫禄さえ感じます。靴の高さと コートの丈 髪の色とのバランス 適度な緊張感を いつも持ち 楽しみながら 自分をアピールしている。それだけ 社交の場に 出席することが この国の人は 多いのも あるのでしょうね。やっぱり見てくれる人 見せたい人 が いないと ダメなのかな。でも お洒落をすることは まわりにいる人に 元気を与えているとも いえるかもしれませんね。この先 私も そうね 15年位には そういう自分のスタイルと 確保したいものです。やっぱり何でも ちょっぴり お勉強することは 自分を高めていくのでしょうね。野心というものは 歳をとると なくなっていくものでしょうか? 自分を追及するために 失いたくない気がします。順応 と 野心 かなり 大きな テーマかもしれません。 
うわさ
立派なアパルトマンのドア
これは サンジェルマンのサンシェルピス寺院の正面にあるアパルトマンです
この最上階に あのカトリーヌ ドヌーヴが 住んでいるとかいないとか・・ 外から その大きなサロンがちらりと 見えます。
秋には 和菓子
ほんとうは おはぎ が 食べたいのです
でも しかたがないので 胡麻だんごです
冷凍ものですが 電子レンジで
程よく 解凍できると
(これが すごく微妙で 秒単位の緊張感です)
これがいけるのです
ウヒッ!
これには 一保堂の ほうじ茶です
ずっと前から 欲しいと思っていた急須を 先日かいました。もちろん日本製で 大きさが手ごろで 軽くて 注ぎやすく こだわっただけあって かなりのお気に入りです。
では 失礼して いただきます!
27 Septembre 2004
パリだからこそ



今日 母から メールが届き 今ニューヨークでは 日本の地下足袋
流行っているという情報、以前 オットが 日本に 一度 訪れた際に どこで仕入れたのか この情報 地下足袋というものを お土産に 買っていきたいと いうので 大阪 大国町あたりの ちょっと 怪しげな雰囲気のする 作業服専門の 店に 連れて行き 買ったのを 思い出した。外国人から見ると 実用的で おしゃれ! という印象に なるらしい。その御土産を 渡した本人(女性)も 早速 はいてみて フィット感が あって軽いし いいわー!大喜びしたところを 目撃している。そりゃー フィット感があるわよ、とび職の人が これをはいて高い足場の 建物建築作業をするんだから・・なんて説明しても 彼らには その雰囲気が 伝わるはずもないので 説明は 断念した。ところ変われば ということですね。そういう意味では うちのオットは 先見の明があったのでしょうか。偶然の出来事、ちょうど これも 先週 3日前のこと 私も同じ種類の 驚きを したところでした。通勤に 利用している 62番の バスの中で ふと 横を見ると 20歳そこそこの 小柄な女性が ピッカピカの 黒のランドセルを 持っているのだ。こう言う瞬間 驚きと 共に 言葉になっている私。「これ どこで見つけたの?」と 聞くと 「うん 知ってるよ! これって 日本のものなんでしょ?」という彼女。フランスで見つけたらしい。それも 買いたてほやほや つるつるの 皮の部分に顔が写るほど 光っている! ほぉ〜 と おじさんのような 反応をしてしまった私。これが こうなるか・・ パリだからこそ ありえる ファッションと 感心しまくった。その会話をしていた 次の駅で 降りていった彼女、すかさず 目で その姿を追い 彼女が ランドセルと 背負う姿も 確認。着ているファッションと バランスもとれて 意外や意外 ランドセルが ランドセルに見えない!! ものは たくさん入りそうだし これは フランス人なら おっしゃれー! と 思ってしまうだろうと 思う。何でも ありだ! 地下足袋 ランドセル 実用的で 新鮮なこの品。今後 これらを身に付けている フランス人を ここで見ることが あるのでしょうか? これ以外に 目にする 日本の一品とは 何なのでしょうか? 気長に見守ってみましょう。


今日 お送りする 写真は この日曜 友人が ちょっとした 撮影で ポンヌフに 早朝 いくというので 久しぶりに 早起きをして 出向いたときに撮ったものです。早起きは 三文の徳   とは よく言ったもの。
普段見られない 素敵な パリを 満喫しました。
その素晴らしさ 伝わるといいけど・・
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向こうに見えているのが Pont Neuf です
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恰好の練習場所
早起きすると 知らなかった 
パリの表情が 見ることができて 新鮮です
セーヌでは ボート競技の練習で 驚くほどの
数の ボートが こうして 練習しているのですよ!
オリンピックでも 活躍でしたね!
橋の上から 見下ろすと 選手や コーチの 
声が すぐそばに聞こえてきます
きっと 力いっぱい練習して 
このあと ビール!ゴクゴク 
な〜んて おいしぃんだろうな〜〜!
9月26日 朝9時の 朝日
表紙にも 使いましたこのショット
Pont des Arts  静かに 夜が明けます 



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メトロの Pont Neuf 駅
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Pont des Arts
日本語に訳すと 芸術橋となります
セーヌ沿いから 全体を 写した写真です
Pont des Arts に ある ベンチ
シンプルで かわいいでしょ?
この橋 木でできていて 暖かみもあり 
寛げる雰囲気
ジョギングコースに ここを通過する人 この橋の上で ストレッチしているひと 煙草を おもむろに 吸い始める アンニュイなムードの 女性 朝焼けと 共に 愛を語り合う若いカップル この一瞬にも いろんなドラマが 見え隠れします
個人的には 教えたくないけど ここから 望む朝日は 格別です
あしなが おばさん
太陽が まだ低い位置にあるので 
朝日を背にすると こんな感じ
朝まだ早い ブキニスト
昼頃には このセーヌ沿いの ブキニストも お店を 開くのですが 早いと こんな様子