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貧乏性なのか 休みと言うのがこれだけ続くと うんざり。日本にいたときから 職業的にも 規則的な 生活と言うものに慣れていて 基本的な部分が崩れすぎると 精神的なものまで影響してきます。だから 9月は 早く来て欲しい、フランスに住むようになって 余計にそう思うようになりました。今日は その9月も初日。昔のことを思うと運動会の練習や 遠足 そんなことが思い出される 9月。それに食べ物がおいしい季節。それは 日本と同じ。春とは違った 鮮やかさがあります。 ところで 今日は テレビの ドキュメント番組で 現在の学校で抱える問題を取り上げ 生徒と先生との関係 学校のあり方 生徒事情と言うようなことを放送していました。中高生対象の学校の様子のなかで 手におえない生徒から 暴力や 暴言を浴びせられ 自信喪失している先生達の 様子が 印象に残りました。いじめられた女の子は 助けを求めに 違う理由を作って 医務室に 逃げ込み 先生に 打ち明けています。先生は 一心に 彼女の話す話を聞き いくつかのアドバイスとしたあと 自分自身が強くならなくてはいけないこと説明し 受身にならないでと 説得しています。私が 目を引いたのは 生徒たちだけではなく教師達も 心理学的な見地での アドバイスを その道の専門家達から 受けるという場面が よくあることです。これは非常に よいことだと思います。先生といえども 一人の人間としてみた場合いに 悩みがあるのは当然ですから 自分の抱えている問題を 責任があるからと ひとりで抱え込むのは 無理なこと判断し 先生も 一人の人間としての 顔を素直に出せる場があるように思いました。そういう点 日本では 同じような問題も 責任のなすりつけのような ところがあって そこでぶつかり合う部分が少ないような気がしました。こちらの学校では 少し問題のあると見なされた生徒は 時間を見て 学校のすべての先生と その一人の生徒が 集まり オリエンテーションがあります。問題のあるときにはその生徒にかかわっている先生だけではなくすべての先生がそれに 取り組むというのも すごいと思いました。学校中の先生を前に 生徒が いろんな質問を受けるという状況を 思い浮かべると かなり生徒側に プレッシャーがかかるかと思いきや さすが 自己主張の国 小さい頃から どのような場でも 自分が意見を述べるという訓練が出来ていると見えて 堂々としています。そして先生も 誰の肩を持つわけでもなく 先生同士にも 質問が行き交います。これはなかなか 興味深いものがありました。フランスでは 教師不足を いろいろな問題の 理由としてあげていますが、それでも 一クラスは だいたい 24,5人。現在の日本は どのくらいでしょうか。かなり多いような気がします。共通して感じたのは 日本もフランスも 体育界系の 恐い先生が少ないこと。昔は すごく恐いけれど みんなに好かれる先生と言うのが もっといたような気がします。どこの国とも 教育問題は 大きな課題なのですね。
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