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突然通うことになった フランス語の学校
初めて体験する さまざまな出来事に ときには 笑い ときには 考えさせられる日々
私にとっての貴重な体験として ここに 約3ヶ月の 学校生活を 記録したいと思います。


クラスの紹介は こちら
日付順に 並んでいます

1.Avril. 2003
   Poisson de Avril (エイプリルフール) 
授業が始まる直前、クラスの一人が 今日はエイプリルフールだから みんなで 先生を騙して 驚かそうよ! と 言い始めました。半数以上の人は 乗り気で ひそひそ声で 話は盛り上がっています。午後の授業の 始まる時間に 全員で遅刻しようと 言い出したのですが、私は ”ちょっと たいへんじゃない? みんなで 段取りして エネルギー使うほど 授業以外に 精神的にも余裕のない人(私のこと です。)もいると思うし、第一 この間から 先生達が 私達の 授業が最終的に 消化しなくてはいけない内容が 今現在でも 遅れていると言われているのに よけいに遅れをとって 先生に迷惑かけても 悪いんじゃない?” 苦しいながらも 少し水を差してしまいましたが、誰かが止めるまで どんどんエスカレートしつづけそうだったので 結局は 実行には 至りませんでした。反論する人もなく 一瞬の盛り上がりでしたが すぐにおさまってしまいました。ちょっと悪かったかなと思いながらも 授業についていくのに 必死な人が 私を含めて 何人かいるので そのことも考えると いたしかたない感じでした。でもほんというと ちょっと残念でも ありました。それで 今日の午前中は 発音中心の先生 人気者の Catherine カトリーヌです。みんなで よく話題にするのですが 彼女は 本当にいつも 全身で 教えてくれて ある意味 一番 厳しくもあり、一番親身になって一人一人の 問題点を アドバイスしてくれるところがすごい!と 少し他の先生とは 格の違う評価をしています。文法的な理解度はある意味 頭の良し悪しがあると思うけれど 発音というものは それとは別の問題に なってくるし 第一 直接 コミュニケーションにも かかわってくるものなので それだけ仕事も多くなるものなのだと思います。初めて受けた彼女のクラスのときに 驚いたのは 彼女は 全員の 名前と 顔 もちろん 国籍 すでに どこの国の人は どの発音が苦手か などの情報を 完璧に 頭に入れていたことには 驚きました。 これも 一つのテクニックのようなものですが 名前を覚えられているというだけで 受けているものの 緊張感は 違ってくるものです。 いつだったか 彼女が しばらく 学校に 来ていないときがあったときには 先生! 休みでどこかに遊びに行ってたんですか?と聞くと ” とんでもない! 私もまだまだ勉強したいことあるのよ! みんなと同じように 研修を受けに行ってたのよ。生徒の気持ちがよくわかるわ〜〜と ガハハ と 豪快な笑い声。なんでも アジア地域の 植民地に なっていた国を中心に 起こっている語学の 現象。ちょっとむずかしそうですが 日本でいうと 昔の国同士のかかわりの中で 台湾や 韓国などに 日本語を話す人がいるように 言葉が 入り混じっていたりするような部分を 研究分析したものを いろいろと 学んだそうです。先生にしても こういうことを勉強することで いろんな人の 国の事情という背景が 見えてくることも すごく 面白いんだそうです。でも こうして 自分の勉強を するために休みを取っている 彼女を見ていると 私もがんばらなくてはと 思います。いつも 廊下で すれ違っても みんなに あきらめずに がんばれー! と 言ってくれます。 ほんとに 感謝感謝です。


学校そばの これは 図書館。
本 CD レコードも揃っています。ガラス張りの 窓際には どの階にも テーブルと椅子があって 自由に使えます。上の階は リセエンヌ専用(高校生)になっています。たいていのものが見つかります。身分証明書を見せるだけで すぐに借りることができます。利用しないと損です。
02.Avril. 2003
   聞いてないよ そんなのー 抜き打ち 試験
最近 職員会議が よくあるみたいで なんとなく いろんな動きが 感じられるのですが、今日は それとは 関係ないのかもしれないけれど いきなり 抜き打ちテストが ありました。午前9時から 12時半まで その時間にあてられました。プリントは 5枚も 連なっています。文法的な説明を しなさいという問題から始まって 長文の 時制の変換、2つの文章を 一つにまとめる 問題、 あなたが Paris について思うことを 15行以上。大きな見出しで ハリーポッターの 真実 と書かれた問題は 何かというと 実際に映画を見ているかどうかではなくて、その見出しを読んで 自分の想像力で 話を 作るというものでした。この問題は一番 みんな苦労したようですが、私は なんだか適当に ハリーポッター とは 山に住んでる魔法使いで 彼女は いろんなものに 化けることができて ある日 自分の呪文を 間違ったことから いろんなことが 起こってしまう・・・・みたいな話を必死で書きました。時間が迫ってくる中で 想像力を 働かせるのは なかなか たいへんでした。最後の問題は コピーされている新聞記事の 内容を 短くまとめ この記事に 題をつけなさいというもの。フランスの 学生事情 というような内容で、最近統計を取ったデーターで 親元を離れて 自立して勉強するという学生の 事情が 昔とは変わってきているというような結果が 書かれていました。やはり フランスも 日本ほどではないにしても 一人住まいを 親の仕送りでしている学生が増え その3分の1の家庭は 両親も 高学歴で できるだけ早い 自立を望んでいるということと 経済的な事情の かかわりなど 興味深い 資料でした。
考えてみると 私がこの学校に通いだしたときには ここまで自分で理解できなかったこと思うと 少しは進歩してるなと いう 実感が少ししました。予定の2時間半も待たずに 1時間ほどで 回答を 提出する人もいれば 最後まで 少しでも 書いて空白を埋めようと している人と いろいろありました。もちろん私は 最後まで 必死でがんばったほうです。いっぱい間違ってそうですが でも 書き込めただけでも 自分では よくできたと 思います。(甘いかな?) さすがに午後のクラスは くたびれて 集中力が 半分くらいになっていました。回答 いつ帰ってくるのかな?ドキドキ・・・


これが学校の隣の 病院 
名前が いいでしょ 
ジャンヌ ダルク病院 
左の建物が 私の学校です
03.Avril. 2003
 
   初めての 自転車通学
昨日学校で 先生から 明日は 大々的な ストがあるみたいなので 交通手段を 考えない いけないよ と 言われていたので、今朝は いつもより 早い目に起きて ニュースで 様子を伺って 雨は 何とか降らなさそうだったので、ようし!! 今日は がんばって 自転車で 学校まで 行ってみよう! と 家を少し早い目に 出ました。 いつもバスで 向かうのと同じ道なので、道を探すこともなく スムーズに 行きました。バスに乗っていると 気付かない 道の高低が 自転車だと もろに 影響します。思ったよりも 坂が多くて フーフー 言いながらも 途中で ストで 数が うんと少なくなってるバスを 2台も追い越し すし詰めになっているバスを横目に 結局 いつもかかっている時間よりも 早く 40分弱で 学校に到着しました。バスは当然ながら バス停ごとに 止まるので その分 かかってしまうし だいたい駅の間隔が とても短いのです。今日は 会社勤めのの人たちも タクシーを相乗りしたり 歩いたり 私のように自転車だったりで いつもと違う雰囲気です。無事到着したときには 少しの間 足が ガタガタしましたが 思ったより快適でした。でも フランスでは このストというのは 恒例で みんな たいして 驚いたり 怒ったりすることもなく たんたんと自分の手段で 問題を解決しているのが 面白いところです。昨日は 試験 そして今日は 自転車通学と 毎日 いろんなことが起こります。この日記に つけたタイトルの 毎日がTopics! が ピッタリではないか!と 自分でも 感心してしまうけれど まだあと1ヶ月 まだまだいろんなことが起こりそうな 予感がします。最後まで がんばらなくては!


旦那さまが どこかから 見つけてきた 
桜の木の枝
04.Avril. 2003
   今日は ;実技試験の日
今日は今週の初めに 予告のあった 口頭試験の日。課題は 電話でのやり取り いろいろ ということで 当日 その内容を その試験直前に 公開し しばらく クラスメイト同士での 練習を許されたので 別室で お互いに どういう会話にするか チェックをし 準備のできた人から LABO の視聴覚室で 実際に 先生と1対1で 会話をするという形式でした。すべての 会話は 録音されチェックされます。クラスで すでに 練習をしたことがある内容とはいえ ずいぶんたつので 書きとめたノートを もう一度確認し それぞれ自分の言葉で 構成し 試験に挑みます。まずは しゃべりなれている マリオラが 一番に 挑戦! みんなからの どうだった?の質問攻撃に 全然難しくないよ! 心配しなくて 大丈夫!と 答える彼女。でも その答えに まだみんな半信半疑の反応。私は いざとなると開き直る性格なのか、腹をきめたら もういつでも いいや!という気になって いざ挑戦! ゆっくり はっきりはなすことを 自分では 意識しました。お陰で 即興の質問も いろいろされましたが、ちゃんと対応もでき 完璧じゃない! 問題ないわね 自信もって がんばるのよと 言ってもらえて かなり うれしかったです。文法が いまいちだから これで 挽回しないとね。でも 一番は 第一印象。久々に 舞台に立つときのような 気がしました。


これで 夜の 7時半くらい 
庭には 日が差し込んで 
とても気持ちがいいんです。
旦那さま ワイン片手に 読書中。
ミシュカは 完璧 熟睡中
07.Avril. 2003
   わからないのに面白い!
接続法という 表現を 今学んでいるのですが、これがまた 奥が深いのであります。例のごとく 動詞の変化は 常のこと それに決まりごとと 例外が たくさんあるのです。なのに なぜ面白いのだろう。なぜかというと 表現している文章のなかに 微妙な ニュアンスが 含まれるところが 面白いのです。表面上は 肯定文であるのに 実は 少しは 疑っているというような 裏腹なことを表現できるのです。みんなで 知らなかったなぁ〜 そういえば あの時 あの人が 私に 言ったこと そのまま受け取ってたわ という ことが たくさんでてきました。たとえば 相手に返事を求めるときに はい いいえ の どちらでもいいんですよ という 選択の余地を与えるための 丁寧な表現にもなるのですが 逆に 一寸意地悪にも 使えたりするのです。ああー こんなのが自由自在に使えるようになりたいなぁ〜 でも まだ まだ これから むずかしくなるんだろうけど なぜか 面白いと感じている私。人の会話を もっと注意して聞くように することから 始めよう! これには テレビが もってこいです。だからさー フランス人の方々 みんなもっと ゆっくり しゃべってくれないかなぁ〜  無理か? 無理だろなーー


近所の花屋さん
08.Avril. 2003
   試験の結果が 返ってきた!! そして思わぬ プレゼント!
学校の時間割は 日替わり定食みたいに その日にならないとわからないのです。一応は 1週間の予定みたいなのが 貼りだされたりしているのですが 変更が多く 最近 みんな見ることもなくなってます。で、毎日 学校に着くと 小さな掲示板があって そこに どのクラスは どこの部屋で 先生は誰という具合に 確認します。その日にならないとわからないというのは ちょっとドキドキしたりしますが もう慣れました。今日は そして掲示板を見ると Caroline とあります。う〜〜ん 答案用紙が返ってくるぞ〜! とみんな 心配そうな表情。授業は また 先生たちの ミーティングが長びいて 始まったのは 20分も過ぎていました。で、いよいよ 採点されたテストが 戻ってきました。かなり細かい採点で、理解力 構成 表現力 文法 etc・・・  20点満点で 13点あれば 上等。半分で 普通 それ以下は ちょっとがんばりましょう!って感じ。私は 点数よりも 自分の回答に どういう結果が出ているのかが 知りたくて 興味津々。今 もう一度 ゆっくり読み返すと 気が付く間違いが 3分の1はあって 残念。点数の良し悪しにかかわらず みんなで 点数を 言い合うのが また ざっくばらんで 暗くないのが ありがたい。私は 最高に いいというわけではなかったけど 中の上というところでした。内心 上等上等!と 言う感じ。うれしいのは 細かく 私に欠けている所が 指摘してあるところです。あらためて ここが一番 やらないといけないなというのがわかって なんだか俄然 やる気が 増して来ました。面白いものです。今まで 何がなんだかわからなかったのが 少し 区別したり 整理できる引出しができるようになってきて 前みたいに パニックになることも 少なくなってきました。Caroline は 私の採点は 厳しいと思います。他の先生の Martine や Catherine に見せたら 絶対 あんた意地悪ねぇ〜 って 言うと思うわ。でもね こういう厳しい評価があるということで 次は きっとずっと楽に感じられると思うからね。私は そのほうがいいと思うの。意地悪ではないと思ってるんだけど・・ ごもっとも!(これ私の こころの声) 私は 大目に見てもらうより 正直に 言ってもらうほうが いいので たとえすごく悪かったとしても それは事実なんだから 次にどうがんばればいいかを 考えるヒントにすればいいと思うので 行動にいかに結びつけるかが問題になってくると思いました。まぁ いっぱい課題を 下さったわけですが、自分の現在地がはっきりしたので スッキリしました。隣の マルガリは 私とたいして 点数変わらないのに こんなことじゃダメだ!と 少し焦ってる様子。マリオラは 思ったよりよくて うれしそう! 午前中の授業は テストの間違いを やり直すのと みんなの 苦手なものというので 作文を書くのに 費やされました。ふと 高校や 中学生のときは こんなにテストが おもしろいと思ったことなかったなと 思いました。まだこのレベルだからそんなこといってられるんだと 思うけど 何しろ いよいよ 最終テストに向けて エンジンかけねば と 思った次第です。
そして 今日は 思わぬことが ありました。休憩時間に 先生の一人 Martine に 時間ある? 職員室に 来てくれる? といわれて 行ってみると 私が 前に 筆で 名前を書いたのを すごく喜んでいただいたみたいで 私からも 何かと思って いいものを見つけたのでと 綺麗な包みを 渡されました。私の一番好きな 日本の詩の フランス語訳の本を見つけたので あなたにどうかと思ったのよ。わ〜〜 こんなこと あるんですか? うれしくて 飛び上がりそうでした。先生が 生徒に こんな風に ものを渡すたりするのは いけないのじゃないかと思ったりして ためらいもしたのですが、 私が 先日 さしあげたときに これは 私からも何か あなたにいいもの見つけなくてわね。だから交換条件にしましょう と 言われていたのです。本気にも していなかったので 驚きました。いただいてから すぐに開けてみたかったんだけれど この Topics に載せたくて 綺麗な包装をそのまま写真に 写したかったので 実に今 あけたところです。今までに 本屋でも 見たことのない 本当に素敵な 本です。俳句の フランス語訳は 結構 堅苦しいのですが これは 本当に シンプルな表現で ポエムが 書かれていて 一つづつの 装丁が 美しく 額に入れたくなるような本です。なにより フランス語の先生からいただいたことで 私の思いも ひとしおです。自分の中で 生きつづけている日本語と 必要に迫られて必死で学んでいるフランス語の間で 苦しんでいる私にとって 初めて 自分の居場所を見つけたように思えるほど 抵抗なく 素直に入っていける気がしました。さすが 先生というだけあって 選ばれるものが違うなと 思いました。エーイ! どんなきっかけでもいいや 少しでも ここに いることが 自分にとって 自然に馴染んでいくことなら こんないいことはないという気がします。 Merci beaucoup Martine!ずっと ずっと大切に したいと思います。 


これが いただいたときのラッピング

そしてこれが表紙
09.Avril. 2003
   先生の苦労
いかに 生徒たちの フランス語が上達するか どうしたら 生活に結びつくか という問題に対して 先生一人づつの アイデアが 組みこまれ 授業が進められています。Caroline は 生徒の一番嫌がる 文法の 法則を 叩き込み これは覚えるしかないというものは しつこく 繰り返します。彼女のアイデアの 劇仕立ての 会話のやり取りの中で どういうニュアンスで 伝わるのかを 平行して 教えてくれます。一番年上の Martine は 教師としての経験も豊富で 器が 大きい感じ (だた月曜日は ダメ!みたいですが・・) 同じ文法の説明でも どういう歴史のなかで こういう表現になっていったとか なんでもない 小さなエピソードが 印象的で お陰で そういうものと一緒に 私達の 記憶に 残っていきます。自分の人生観のようなものや 意見も よく話されるのは 一人の人間として とても 興味深いものです。私達には 自分の 中の 小さな出来事なんでもいいから 話して御覧なさい! と、多少の間違いは 許してくれて 続けなさい!続けなさい!と 最後まで 話しきることを 後押ししてくれます。Catherine は 何度もここに登場していますが、全身で 私達のことを監視し あるときは 見守り 私達が つい ことを うやむやにしてしまいそうに なったりしていると 本気で 活がはいります。他の3,4人の先生は 担当される時間が少ないので 少し この先生たちよりは 距離があるような感じです。学校の授業は 教科書があるわけではなく 先生たちが もっているたくさんの教材から 選んだものを コピーし 毎日 配ってくださいます。その スクラップも 今はみんな パンパンに膨れ上がって 毎日持ってくるのが 重くてたいへんになってきました。最近は クラスメイト同士でも 自分の持っている 本に わかりやすい説明があったりすると 交換し合ったりして さらに 増える一方です。これはなかなか 貴重なものです。見ているとそれぞれに工夫して まとめていて 面白いです。そうでした ここに書くのは忘れていましたが はじめいた人数も 今は 3人減ってしまいました。5月に出産予定で 建築家 トルコ人の ディダムは 出産前に 仕事が見つかり 学校には こなくてもよくなったとのことで 始めの1ヶ月で こなくなり、4月25日に フランス人の彼と 結婚式を挙げる予定の スペイン人 マリサは 滞在許可証の 問題うんぬんで 来られなくなり、2人の子持ちの ジプシー ルースは 3週間ほど前に 授業中に ひどい頭痛で 救急車で運ばれ 以前からの 持病が 再発したらしく 自宅療養をしているそうです。なかなかみんな揃って ここを出るというのは むずかしいのだということを あらためて思いました。私は みんなに遅れて 入ったけれど 一応 無遅刻無欠席です。かえって 遠くに住んでいるほうが きっちりするものなのかもしれないですね。まぁ 性格もありますが 私は だいたい段取り魔なので 早い目に するほうが 落ち着くというのは ありますけれど でも 早いめに 学校に到着すると 先生は ほとんどいつも もっと早く着ていて 準備をしていたり ミーティングだったりで 9時開始の授業でも 早いなと思うけど 先生はもっと 早いので 驚きます。それで思い出したけれど 朝 私が 通学に使っているバスも うんと早い時間は 女性の30〜50代の女性が ほとんどだったりすることがあります。女性が働く国を象徴している情景だと思います。(日本では 考えられない。でも漁業や 農家の人たちは そうなのかもしれないな・・) みんな家庭 と 仕事を抱えて がんばっているんですね。なんだか 女が 強くなるのもわかる気がします。


数少ない 日本人の友達 
Masayoさんの バイトしている お洒落なレストラン 
葛飾北斎の 海の絵が ガラスに見事に描かれています。
半端ではない丁寧さで かかれています
中では おしいしいお寿司や 生牡蠣も食べられます。
10.Avril. 2003
   進路指導の 日
ナディア 彼女は進路指導の先生です。今日で 彼女が担当するのは2回目です。この学校は あくまでも フランスに住む外国人が 自立して生活ができるようになることを 援助するというのが 大きな趣旨になっているので、この学校が終わった時点での 私達がどういう方向に 向かうかということにも責任があるわけです。それで 今日は 一人づつの 現在の希望 どういう職につきたいか さらに勉強をしたいかなどを 一人づつ 話したところで 彼女の持っている 資料の中から 選んでどういう風に 実践に結びつけるかを 説明して下さいます。彼女の オフィスには 山のような 資料が 揃っていて たいていどんな職業でも 何かの情報が 手に入るようになっています。私は 聞くところによると 4人目の 日本人だそうです。服装関係の仕事に 無事に進んだ人 フランスで 日本語の 教師に なった人などが いるそうです。私も お願いして いくつかの情報を 今日手にすることができました。私は 高校卒業時点で バレエの先生になることが ごく普通の流れとして あったので この就職活動などというものを経験していないので この歳で 初めてということになります。自分の年齢など 全く考える余地がありません。そういえば 最近 自分が学生という感覚が 自然になってきているので なんだか人生 2回やっているみたいな気持ちになります。これで 子供でもいれば また違うのでしょうけど。 ともかく これからの 仕事 自立を 課題に 行動開始しなくてはいけません。でも正直 学校が一応終わったら 4.5日は 休みたーい!! フランス人は休んでばっかりなのになあ〜 現実は厳しいぞ! でも 負けないもんね! ハハハ・・ マイペース マイペース 人生まだまだ 長いよー!


 これ うちの近所の パン屋さんの看板 
よくみると とても凝っていて 可愛いんです。
11.Avril. 2003
   Henri 女性恐怖症に ならないといいけど・・・
日常会話の文章も テキストに書いてあると 棒読みになってしまったり、変なところで 詰まって 意味不明になったりしやすいのですが ということで 今日の Caroline の課題は 夫婦喧嘩が テーマです。 うん!これなら 自然に 感情が入りそうと 面白がっている人が クラスの3分の1は いそうです。昨日の 彼女の クラスの 最後に 彼女が 書いた ドラマ仕立ての2人の会話が プリント一枚に びっしりかかれています。できれば 明日までに 覚えてきてくださいね そうでないと 会話にならないからね。と一言。 そんな簡単に言わないでよ!これ全部覚えるの? という 量です。結局 今日始まってみると 夫の役は クラスでただ一人の Henri アンリが 残りの 13人の女性相手に 繰り返すことになりました。少し彼のこと 紹介しましょう。コロンビア人の彼は 離婚暦ありの 独身。年齢は聞いたことないけど 40歳少し超えてるかな位。物静かでいて 感受性の強そうな 芸術家タイプ。作詞 作曲をしたりして 音楽関係の仕事をしています。よく言うと さだまさし タイプかな。おしゃべり度は クラスの女性と言い合っても 決して 負けていないのですが トーンが やさしいので それほどには感じません。少し話し方に 癖があって わかりにくいときがあるのですが クラスで 一番表現力に富み 先生方も うなるような 彼独自の表現は かなり評判のようです。ここ最近 その彼の才能が 目だって 効果が現れ すごい上達振りです。 詩人 Henri といったところです。13 回も 夫婦喧嘩の 会話を 繰り返したので どんどん感情がこもり 上達していくのが 見ごたえのあるポイントになり すごい盛り上がり になりました。夫婦喧嘩の 会話の内容は こうです。

毎日 仕事で帰宅の遅い夫に 妻は 事前に この日 友人夫婦をディナーに 誘っていることを 言っていたにもかかわらず、すっかり忘れてしまっていた 夫は その友人夫婦が 帰った後、仕事から 戻り、それでも何も気がつかない様子。夫が 遅くに 家に 戻ってきたところから 会話が始まります。
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妻: まぁ 今何時だと思ってるの? 
夫: だって仕方ないだろ! 仕事で することが いっぱいあるんだ! 
妻: でも 何か忘れてる気配もないように思えるんだけど。今夜 お客さんを夕食に招待してるって 言ってたでしょ? 
夫: うそ! すっかり忘れてしまってたよ ゴメン! でも 電話で 言ってくれればいいじゃないか? 
妻: なによそれ じぁ 私のせいだって言うの? 携帯に電話しても 切ってあるし。あなたね いい加減にしてよ こんなこと続けてられないわ!何か 決断するべきじゃない? 妻か 仕事か どちらか 選んだほうがいいんじゃない?
夫: あぁ そら また始まった!何で 働いてるって 君が 欲しいと思っているもの買うためじゃないか!
妻: そう来るの?それはいいわね。 でも 残念だわ 私達の結婚式のときに そういうことに気付いていなくて! ともかく あなた 彼らに電話で 今日のこと 誤ってくれないと 困るわ。
夫: わかってるよ そのくらい! もうそんなに大騒ぎしなくてもいいだろ?悪かったのは認めるからさ・・・ もう こんなことないように 気をつけるから・・
妻: 約束 守るから・・ 何度聞いたかしらね その言葉。 それで なんだけど 来週 また人を 夕食に呼んでるの。 ・・・ で 私 すごい 素敵な ドレス 売ってるお店 みつけたのよね ・・ 買ってくれる?・・ 
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これが内容です。 冷ややかな 妻タイプ どんなに 怒っても やさしいタイプ キャラクターが 楽しいです。これも いつものように 先生は一人づつに 区切り方や 発音が違うことで 全く意味が変わってしまうところなどを一人づつなおしてくれました。よくがんばったのは Henriです。相手が変わることに 彼の 反応も 自然と変わり 先生も 私達も みんな 大喜び! こんな練習は 本当は 役に立たない方が言いと思うけれど 面白い試みでした。この夫婦喧嘩の テーマは 昨日の授業で 作文の課題として 与えられていて すでに それぞれ 自分の イメージで やりとりを 作文したので 先生の作った 構成は また 違っていて 面白かったです。私は 一度 彼に 毎日学校で こんな強そうな 女性達に囲まれて うんざりってことない? って 聞いたことがあります。結婚相手は選んだ方がいいけどね。基本的に 女性は 大好きだから とかえってきました。そうか それならよかった。これ日本の男性なら 絶対 我慢できない状況だと思う。だって半端じゃないですからね。私でも ちょっと遠慮したいときあるくらいです。それから 今日の授業は たくさん内容がありました。これも きのう みんなで 出し合った テーマから どれか一つを選んで 賛成または反対意見を述べるという内容で 作文を書きました。パリの自転車専用道路の建設 ・ 死刑問題 ・ 中絶に対する意見 ・ ベジタリアン ・ 美容整形について ・ パリプラージュ 
(夏のヴァカンスの時期に セーヌ川沿いに 海辺の海岸のような 設定で 市民に開放しようとする現パリ市長の提案についてなどです。私は 美容整形をテーマに 作文を書くことにしました。 


これはある日の夕食


日本みたいに 骨をはずした 鶏のもも肉なんてないので 骨付きを買ってきて 自分で 綺麗に掃除して 骨を はずさないといけません。これが けっこう 手間で 始めの頃は 上手くできませんでしたが 今は ずいぶん上手くなりました。いんげんと人参を 軽く湯がいて スティック状にし もも肉で 巻いて たこ糸で とめています。表面に フライパンで 軽く焦げ目をつけて焼いたら 後はオーブンに入れて 途中で 玉ねぎの 細切りを パラパラと 上に おいて 焼き上げます。これが 最近好評です。焼き上がりの写真 撮るつもりが また忘れて 食い気に走ってしまい 気がついたときは すでに遅し でした。残念!
14.Avril. 2003
   また新しい動きが・・ そして Chouchou ちょっと元気な〜いよォー!の巻き
今日はいつもと同じように 午前中で終わり 午後には 2週間前に 健康診断をしたときの検査結果を 取りに 主人と待ち合わせして 書類をもらってから 家に戻って 来ました。(結構診断の結果は 問題なしで 体の方は健康のようです。とりあえず よかったよかった!) 夕方近く 学校から電話があり 先日で進路指導の クラスで 私個人のこれからの 方向として考えていることなどを 話していたことで 私の 希望に添いそうな 研修の 説明会が 明日の朝9時から あるので 言ってみてはどうかとの連絡です。かなり具体的な 行動に結びつく内容なので 行くだけいってみようと思います。今年の2月始め この学校に 聞くことに決まったときは 今から 1時間以内に 答えをきめて下さいなんて言う 迷う余地のないものだったので 今回は もう少し せめて 1日くらい 考えさせてくれる時間が あるように望みます。でも 日本に劣らず 失業者が多い フランスでは みんな仕事を探しているので こういうところで 空きを待っている人が たくさんいるので 早い者勝ちということは じゅうぶんありえます。学校のほうからは 向こうに着いたら 学校の名前を言って下さいとのこと、今までに 私の学校から 同じように 人を送り込んで よい成績結果を 残しているそうなので 行き当たりばったりで 一人で 行くよりも いくらかはメリットがありそうです。でも 私の心配は 今の学校でも フランス語が 必死なのに 普通の フランスに人たちと対等に 同じ条件で この私がついていけるものかどうかです。いってみないことには 何もわからないので 今日のところは考えすぎないようにして 朝9時に 遅刻しないようにしたいと思います。今のこの学校の 第一日目は ストのため大遅刻をしている 経験があるので 同じことのないように神様に お願いしたいです。どうか 何事もなく スムーズに 行きますように!! 
話は戻って 今日の授業は 日本語で言う 非ーーー 不ーーー 無ーーー のつく言葉です 無責任 非常識 不完全 それぞれに 微妙に 意味が違っていて 元の意味と正反対でないことも少なくありません。元の単語が 母音で始まるか 子音で始まるかによって 綴り方が違ったり 例外があったりします。このごろ 授業を受けていて 果たして 私の 頭の中で記憶として 蓄積されているのか もうすでに 限界を超えているにもかかわらず 詰め込んでいて 完全に漏れていっているのか それらを判断することさえできない 情報の量です。きっとコツがあるんだろうな〜 と 思うのですが、ちょっと 最近 疲れてきました。もう少しだから がんばらないといけないんだけど なんでも限界があるなと 思います。少し自分のレベルより 高い目のところで勉強するといいというは よいことだと思うけど それにも度合いがあって あんまりきついと 精神的に 追われるような気持ちから 開放されず 気分転換する元気さえないという気がしてきます。毎日 微妙に自分のコンディションに むらがでてきて 一日中 それが影響していて どこかで もうダメ!〜と思っているのかもしれません。いつもいつも 上手くいくわけではないから しかたないんでしょうね。 一日中 空をボーっと眺めて 過ごしたいなぁ〜 今日は にんにくの効いた料理でも作って 気合入れないとなぁ〜


赤にんにく
 直訳すると こうなります。普通にいつも使っているのは白にんにくだそうです。近所の八百屋のご主人に 違いを聞くと 丁寧に説明してくれましたが まとめると この赤にんにくが 一番高級とされ 味も 繊細だそうです。なぜか 玉ねぎと エシャロットの中間という表現をしていましたが、夏の暑い時期には冷蔵庫の野菜室に入れていくほうがいいかもしれないけれど、ほとんど 普通に外にだしておいて いいそうです。なんだか 店にはいったときに ねぇねぇ 僕のこと買ってくれない? といっているみたいに元気そうに 積み上げられていたので 買ってみました。早速今日使おうと思います。
15.Avril. 2003
   Chouchou 初めての リクルート活動 
さて 昨日は  前日に 連絡のあったところに 研修の説明 と面接 があるというので出かけてきました。私の ドキドキ 初体験であります。今通っている学校が 5月9日で 終了した後 さらに 生徒達 一人づつが 行動の場を広げていけるように 入学時に 学校側に 今後の希望している仕事の内容を 言ってあるので 個人個人 それに 応じ 情報が入り次第 連絡をもらい いよいよ 自分の判断で一人での行動に移していくことになります。今までに 授業で習っていた電話の練習 夫婦喧嘩のやり取りも どこで 役に立つかわかりません。 それにしても 私は いつまでたっても  ところてんのように やるしかないという場面に 無理やり 押し出されているような 気がします。とりあえず 遅刻しないように いつもよりもさらに早く 家を出て 目的の場所に着きましたが すでに 私は間抜けなことをしていて 昨日 電話で 住所を聞いたものの、その会社の名前を 確認していなかったので まず 入り口で 唖然としてしまいました。教えてもらった番地の建物は ものすごく大きくて 入り口もいっぱいあり さてどうしたものかと とりあえず 自分なりに 建物の 中の説明をしているところを捜してみたのですが それも 見当たらず がらんとした 入り口には 巨大な エレベーターが あるのですが そこにも何の説明もありません。仕方ないので 建物の 入り口にあった ガレージの管理をしているおじさんに こんなことを取り扱っている会社があるかと聞くと すぐにわかってくれて 目的の場所に 到着。無機質な大きなドアを開けると そこは 別世界。なぜか 緊張しているのに 私は これを ドキュメントで カメラで 撮ってるとしたら どんな音楽が 今ピッタリかな? なんて 不謹慎なことを考えていました。そこで 働いていそうな人を 見つけて 話し掛けようと するけれど 空振りの連続。 ここでは お祭りの 金魚すくいで すばしっこい金魚が なかなか つかまえられずに 必死になっている映像が 目に浮かびました。(コラッ! そんな余裕ないでしょ!) やっとつかまえた 少し格の上らしい 女性に 聞くと 召集状というのを 出してくださいと聞かれたのですが 学校のほうから昨日連絡があって来たので 何も もっていないことを言うと しょうがないわね! という顔で じゃぁ こっちで待ってて! と部屋に案内されました。すでに 5人ほど来ていた人は 最終的には 16人ほどになりました。私はもう まな板の鯉 なるようになるしかないと 思い待っていました。今頃 学校も 授業始まってるんだろうな とか 思っていると どこかから 聞きなれた声がします。でも 聞き違いだろうと 気にも 止めていなかったのですが、その声の聞こえる方に 目をやって ビックリ! 普段なら 学校にいるはずの 先生 Catherine が なぜか いるではありませんか?? 私の頭には ???クエスチョンマークが 並び 目をむいていると 先生は 驚いている私を見て 面白がっています。でも 私は 話し掛けられる距離にいないので ひたすら いろんな想像をしていました。とにかくわかったことは 今回 私が説明を聞きに来た会社は 私のような 言葉がまだ不十分でも 技術的な能力がある人を バックアップし さらに 会社にとって 重要なポストにまで展開できるような人材になって欲しいというような 趣旨で 求人をしていて Catherine は この会社でも その 語学のサポートというポストで 働いているようでした。今まで学校で見ていた顔とは また違う一面を見たような気がしました。まず始めに 会社の趣旨の説明、具体的な 内容度々の説明の間に 5人の人が その内容にあわないというので 帰っていきました。その後 適性検査といって紙を渡され 小さい試験をしました。別にどうってことないものでしたが 目が疲れました。その後 一人づつの面談です。キャ〜 いよいよ本番! 待っている間 そばにいる人たちと 会話をしました。みんな フランス人ではないのが 共通ですが すでに20年パリにすんでいるとか言う人が たくさんで 私とは比べ物にはなりませんが この際 会話に入ってみようと 話し始めました。彼女達も 始めの頃はたいへんだったと 苦労話を聞かせてくれたりして がんばるのよ! と すごく励ましてくれたりして その場にいる自分が それなにリ溶け込んでいることを感じられて 内容はともかく それだけでも 収穫だなと思いました。いよいよ 面接です 小さい部屋に案内され 目に入ったのは3人の女性。 めがねをかけた 細身の女性(どうも秘書のような感じ)が 正面で 私の書いた履歴書をなどをチェックします。横にいる おばさん (すみません!)実は 社長であります。申し訳ないけれども ガマがえるにそっくり。(着ている服が 緑だったせいかもしれない)でも目は とってもやさしかった。そして もう一人の女性が左にいて 私の背中の方には Catherine が いました。質問は いつも 正面のメガネの女性です。結果からいうと 会社側の 求めていることと 私の目的とが 違うということがわかり それで終わったということになるのですが、まぁ このめがねの マダム 、かなり性格のきつい 意地悪な感じで もっと フランス語勉強しないとダメね!!これではいただけないわ  まあがんばってね!とい感じで あしらわれました。(こういうのでは 私は 全然落ち込まないので 逆に ある部分冷めて こに人どんな育ちかたしたんから? という目で 見ちゃいました) でも横の 社長は 違いました。 それでも あなた、いろんな可能性があるから たとえば あなたの目的に合ったものだと ・・・と なにやら大きな本を持ち出して ここに一度尋ねてみなさいと 調べてくださったり すごく 応援してくれているような目で 話してくれました。その横で メガネのマダムは そんなこと 本人にやらせばいいのよ! という 顔! 時間ないから はい 次の人!といいたげでした。この2人のコンビ いいバランスなのかもしれないと思いました。部屋を出ると  Catherine は 学校に戻ったらまた話するからね と 一言いって がっかりしなくていいよ とも言ってくれました。この後 私は 軽く食事をし 学校に戻り 午後の授業に 合流しました。学校に戻ると みんないっせいに 一度も遅刻もしないで誰よりも早く来ている私が 欠席なので 心配していたようでした。午後のクラスは それも Catherine が担当でした。  私のクラスでは こういう面接を始めて 受けたことになる私に Harumi! に 今朝体験したことを みんなに 話してみて! と 私の初体験の話から 始まりました。その後  Catherine は 私の面接を 実際に 見ていての 感想や 注意を みんなに対して言えるという角度で 話をしてくださいました。私にとっては 初めての経験のときに 自分の学校の先生が いたというのは とてもラッキーなことでした。今日は 思い出に残る一日になりました。でもとっても 疲れました。



先月の Topicsでも 載せた ミモザの花を 特売 していたお店です。今は チューリップが お買い得です。やさしい シャーベットオレンジの チューリップでした。ここのお花屋さんは 古いカフェを 改造して 営業されています。お店の奥に 古い アンティークで木でできた 大きなバーカウンターがあり ラッピングや レジーのコーナーに 使われています。 光の入り具合や 空間の使い方が とても素敵で 前を通ると つい写真を撮りたくなってしまいます。
16.Avril. 2003
   来た! また 同じ質問
昨日 面接に行ったため 初めて 学校の授業に 出席できなくて みんなに少し遅れをとってしまいました。それも Carorine のクラスで 私が 待っていた 条件法と言う 文章の作り方の説明を はじめて習った日だったので ちょっと がっかり。いきなり 練習問題の回答をすることになり ちょっと焦ってしまいました。でも幸運にも 先生は 私が 休んでいたのを 覚えていてくれて 軽く 何をしたかを 復習しながら 私のためにもう一度説明をして下さったので 助かりました。クラスメイトに 授業の内容を書き取ったノートを借りていたのですが 見ただけでは わかりにくく その上 貸してくれたサリーは 自分の母国語の アラビア語で 注釈を加えているので 私には なんのこっちゃさっぱり・・・わからへん と言う具合だったので 少し安心できました。また 覚えることが たくさんでてきました。あーあー ありがたや ありがたや・・
午前中の授業は 途中に1回休憩があって 食事の時間まで 続くのですが その休憩の後の 授業の始めに Carorine が 私の前に来て しばらく私の顔を見た後 ねぇ Harumi! あなたって いったいいくつなの? あっ! 来た またこの質問かぁ〜 もう聞きなれたとはいえ それほど驚くことなんだと 私の方が 驚いてしまいます。たいていの日本人は 実際の年齢よりも 若く見られるというのは 普通なのですが 私は それにも 限度があるという範囲なのだそうです。日本にいるときから そうだったので なれているのもあるけれど 今の歳でもそれをいわれると 時々 若いというよりも 幼く子供っぽいと見られてるのかな?と いう気もしてきて よくわかりません。他の先生の 授業のときも 同じ質問をされ 始めは クラスのみんなが ウソッ! の 連発で それはどうかしてる おかしい!と 散々言われてるので 今は みんなは 知っているので いろいろ 野次を飛ばしてくれます。Harumi  ! ”若さの秘訣”って本でも書いたら 売れるよ! とか何とか・・  で、今日は その Carorine に 答えてもそれでも 信じられなかったらしく 身分証明書見せましょうか?と 渡したら すごいため息 ついていました。ひょっとしたら あのバナナケーキが いいのかしら? なんて 言い始めると まわりは 私達も バナナケーキ食べて バレエでも習ったら 若返るかな?とか 言い出しました。すると そんなの とうに 手遅れよ! と かえってきたりして みんなそれを ネタに 言い合ってます。はっきり言って この学校に通いだしてから 毎日が 必死で 自分の身なりなんかかまっていられないというのが正直なところで 最近 ちょっと老けたなと 鏡を覗きつつ 警報 気味 だったので 人から見たら変わっていないんだと 思いました。でも 基本的に 私は自分の年齢は 名前と同じで 別に いくつだからとか 歳相応だとかという考えがないので よけいに 周りが この質問をすると 不思議な気持ちがします。 本当は 毎日マッサージしてるとか ビタミン補給してるとかだったら わかるんだけど なぁんにも してないのよね。日本にいたときは もうすこし 気遣っていたけれど 今は もう全くに近いほど なにもしてないのです。でも ここらあたりで 本気で もっと お手入れしちゃおうかしら?・・・ もっと びっくりするのかなぁ〜 (内心 私 結構苦労もしてるんだけどなぁ〜 全然そうは思われてないんだなぁ〜 と 思ってる私) そういえば 昨日の 面接でも 質問で 私が 日本で バレエの教師をしていたことを言ったとき、 何年間この仕事をしていたかと聞かれて年数を言ったら 顔色を変えて あわてて 私の書き込んだ 履歴書のページを捲り 年齢と 私の顔を見比べ 変な 空間が空いたのを はっきり覚えています。若く見えるのは やっぱり 得なんだろうな。 何でもほどほどがいいよなぁ〜  まっ いいか! この際 なんでも利用しなくっちゃ!! ヘヘヘ・・


通学バス
これは学校が終わって 家に帰るとき 今から乗ろうとしているバスを 直前に写したものです。昔 確かさだまさしの歌で パリの風景を歌った歌詞に この パリの62番のバス というのがありました。まさに これが そのものです。手前左の ゴミ箱が ちょっと邪魔でした。夕方は ゴミの収拾車が あちこちで 回収を始める時間なので この大きな緑のゴミ箱が いっぱいです。
17.Avril. 2003
   Il fait beau, il fait chaud. お天気最高! 気温も高い!
家の中を見渡すと 私に余裕のないことが 歴然としています。なんだか ほこりっぽい気がするし あちこち 散らかっている。もちろん全部は できないけれど 気分を変えて 庭掃除 冷蔵庫掃除を しました。やっぱり 気持ちいいわぁ〜 何回も 冷蔵庫見たくなってしまう。単純な私であります。今日の宿題は 何年か前の 新聞記事の 自動車免許の 規定が 変わり 取り締まり強化を はかるというような内容の 文書に 対して自分の意見を述べろというもの。これまた困った!自動車には全く興味がないし 意見言ったて 何も変化するわけじゃないから 言う気もしない。と 30分くらい 何も浮かばない状態でした。で、 思いましたが これって 典型的な日本人の反応かもしれない、そう思うと これではいけないなと。ほんとそうなんですよね。こっちの人の話題の多さというのは そういうところがあるのです。もちろんそんな人ばかりではないと思いますが たいていどんな話でも 話題にするということは 無関心でいるとできないことなんですよね。こういう角度で見ると 日本人のする会話には とても 個人の趣味という角度でする会話がほとんどという気がします。違いますねぇ〜。で、私は ちょうど今そのハザマにいるような気がします。いろんな会話に ついていけない部分に対して 拒否的になってるところ それでは フランス語が 上手くならないから できるだけ 話のできるところへ自分で持っていかないといけないと わかっているけど 疲れてるところ。そう! ちょうど はざま であります。今の私には 動詞の変化を 覚えるのは まるで お経を読んでいるようです。寝ても冷めても・・・  そういえば クラスメイトも 夜中に 変な寝言でうなされてるよと 御主人に言われたそうです。みんな そうなんだぁ〜〜 それで 苦しんだあげく書いたことは こんな取締りだけでは 根本的な 改革にならない。というような 指摘をしちゃいました。じゃぁ どうしたらいいの?と 聞かれると 説得力足りないのよね〜〜 だって興味ないんだも〜ん!  私自動車 好きじゃないもん!罰金に支払われたお金が いったいどういうところに使われているのかも わからないし、だんだん腹の立ってきた私は フランス人は 規則を守ることが 苦手みたいだから いくら規制しても 無駄! と 書きたくなってきましたが これは書きませんでした。でもこの問題 どこの国でも いたちごっこ なんですよね。先生! もう少し 興味のわく 料理とか 音楽とかの 話題にしてぇ〜   


Entrez sans frapper!
うちの冷蔵庫には ノックなしで お入りいただけます
の ラベルが 貼られています
誰が貼ったんだろう?
18.Avril. 2003
    文法の 総まとめ
今日の授業は 今までやってきたことを 全部まとめて 整理し 私達が 表現可能になっているところの 確認や注意事項 そして どういうときにどういう表現を使うのが 適しているかなど 目的に合わせて 選ぶというようなことを 勉強しました。書き取ることが 多く 大きな黒板に  細かい文字で いっぱいに 書かれたものを 4回も 書き取るという 量でした。でも 簡潔にまとめられていて ありがたい 虎の巻になりそうです。 どの語学もそうなのだと思いますが 先生になるには 語学を理解してるだけではなくて 自分独自の 解説方を あみ出して それを 理論的に 解説するという試験にも 通らなくてはならないらしいです。これは Martine の話。だから先生たちは みんな独自の 切り口で 展開し 文法の解き方をされるので 習う私達にとっては とても興味深いものです。同じものでも 人によって 説明の仕方に 微妙な違いが出てきたりするようです。あとは繰り返し繰り返し 使いながら 勉強するしかありません。クラスの中には 結婚相手とは フランス語で会話をしていない人も 多くいて このクラスを卒業すると 忘れてしまうのではないかと言う不安をもうすでに 描いているみたいで 私は そういう部分では 私次第という環境になるので 幸運なのかもしれません。繰り返し自分でがんばって 勉強は続けたいと思います。それと もう一つ 今日 習ったことは 手紙の書き方 それも 就職活動をするときに 出す 履歴書に 加えて 自分の 動機付けを提出するのですが その書き方です。先生は一般的な常識としてのことと 文章の言い回しで 印象が違うので 気をつけることなどを 大まかに説明して下さいました。でも 説明がわかっても いざ それぞれに書いて見ましょうといわれると ただの作文というう訳ではないので むずかしくて 困ってしまいます。要するに 自分を売るわけですから 第一印象が問題になるわけですが 正直に書きすぎるのもよくないし かといって おおばぁに書くのも気がひけるし どのあたりに基準があるかということになります。 クラスの一人が ”先生! 私達は ここにフランス語が 楽に話せるとかいていいものか 少し話せると書くのがいいのか 今勉強中と書くのがいいのか どれでしょうという とてもよい質問をしてくれました。先生曰く フランス語  会話可 筆記可 でいいんじゃない?( 私の内心 微妙だなぁ〜〜)  ほんとですか? こんな感じで 問答が続きました。結局どういうことを目的にした 内容かによって 語学の 必要性が違ってくるのもあって そこは自分の判断に任せるということになりました。このあたりむずかしいところです。先生の話だと 書くことに関しては 翻訳だとかいう 仕事でない限り フランス人でも 文法の間違いがいっぱいという 大きな会社の 重役は たくさんいるので そのあたりで 想像できるでしょ?ということでした。外国から来た人が ソルボンヌを出ているという方が フランス人より ずっと正しいフランス語の文章を書くそうです。でもこれには 納得します。よく見ると 間違いいっぱいしてるもん!!はじめの 会話は 笑顔。今のところ これが私のモットウです。


これは今の 様子
学校に行くバス停のところで撮ったもの。
葉が茂り 新緑でとても 綺麗です
これは以前に載せた 3月の 同じ場所の写真
22.Avril. 2003
   現実は 甘くなかった!!
昨日の月曜日は フランスは 祝日で おやすみだったので 今日が今週初めての授業になります。学校側の スケジュールの変更が相次ぎ いつのまにか わたしたちの中では 立ち消えになっていた 研究発表の話題が 再び先生のほうから 提示され 皆さん もう準備できていますよね? と いう対応だったので みんな うそ! あれって 中止じゃなかったの?という反応。先生も それにはまたビックリした様子で また 現実の問題になって きました。なんとか この 課題を 中止にしできないかというみんなの無言の中での やり取りも やっぱり甘かったか・・と いうところでしょうか。私も 以前に少し 一人でやり始めていたところを見てみると 時間がたっているので ほとんど白紙の状態に 忘れてしまっています。えらいことです。また1から やらないといけなくなりました。今日の 授業は 今までにやってきたことを 総まとめにした練習問題を みんなでやりました。こうしてみると いろんなこと 習ったんだなと その多さに 驚いてしまいます。でも結局は 自分で 自分の考えや 今までの経験などを 文書にするというときになると むずかしくて また振出しに戻って 確認のくりかえし。覚えにくいものは 何度やっても 間違いやすく 自分でも だんだんいやになってきてしまう。一人で勉強しながら 最近 よくぶつぶつ愚痴ってしまいます。そして あすの午後の授業は この研究発表の準備のために 授業をカットしてもらるそうなので お昼で終わるそうです。バンザーイ!
喜んでいる場合じゃないぞ!!


これはマロニエの花
赤い色のものもある 2月の終わりに 芽が出始めて 
今は 花がいっぱい咲いています
23Avril. 2003
   研究発表の準備 再開!

昨日 言われたように 授業は 午前中で終わり 私は家に戻って 研究発表のための資料の 解読を始めました。。わからない専門用語が たくさん出て来るので 辞書が大活躍。最近その辞書も くたくたになってきました。使用しているわりに 頭には 入っていないような気が・・・・・・ まっ それはおいておいて。私は フランスの教育についての 義務教育の パートを担当しているのですが、見ていると 興味深い点が たくさんあります。今まで普通と思っていた 日本の教育も こうして比較してみると やはり文化の違いというのが 大きく作用しているように思います。日本と 同じように 教師不足が 問題視されているとはいえ 1クラス平均25人というのは 私にしてみると 日本よりずっといいのに 贅沢だ! とか思ってしまいます。まずは フランスには 生粋のフランス人というのが ここには本当に少なく いろいろな国籍が交じり合っていることや移民として 移り住んでいる人も多く どんなことにも 基準を設けるのが 非常に難しいという感想を持ちます。日本のように 平均的な教育というのが 難しいようです。 最近読んだ 日本人向けの新聞で フランスに住む 日本人の家庭で いずれは 日本にもどることが決まっているという家族などは、逆に こちらに合わせることで 遅れをとり 日本にもどると ついて行けなるなるのではないかという不安が 深刻であるという内容の記事がを書かれてました。 専門家のアドバイスで 勇気がいるとは思いますが 外国で生活をするという貴重な経験を 前向きにとらえ 今までとは違う価値観の中で 順応していくことの 重要性を 大きな意味でとらえて欲しいと 書かれていたりします。確かにそうなんです。私一人でも すべてを受け入れることが できないように 確かに 子供を持つ親にとっては たいへんなことだと思うのですが 波風立てず できるだけスムーズにと考えることが 果たして よいのかどうかを考えると これからの社会 ますます いろいろな状況に変化していくのではないかと 考えるときに この順応性というのは 大きな 意味を持つことになると思うのです。日本のことになってしまいましたが、話を戻して このフランスの教育制度を 見てみると 早い時期に 一人一人の 特性に 応じて できるだけ 遠回りをしないでいいような 工夫がされています。日本で言う中学 高校の時期には すでに 目標のはっきりしている人には かなりの種類の専門知識を得られる項目が用意されていて その方向に 進むことが 可能になっていきます。高学力が必ずしも よいという 考えは もちろんあるにしても たくさんの可能性が たくさんの人にあるという 印象を持てるような 器の大きさを感じます。もちろん 器を大きくしたことで 浮かび上がってきた問題も当然でてきますが 少なくとも この学校生活の中にも 自由を感じられる要素があるように思います。日本のような 縦社会ではないので 学生に限らず どんな人にも 可能性があるという意味では 大人も フランスに住む外国人も 同じかもしれません。目標を持った学生達は 実際に 行動に移し 働きながら 学習するというような社会との 接触部分も 密接に組まれていて 現実の社会と触れる時期が 日本よりも ずっと早い気がします。そのせいか こちらの学生は 大人ともちゃんと自分の意見を 話すという習慣が 早くからあるような気がします。私の印象も また長く生活をしていく中で 変わっていくと思いますが この研究発表も そういう部分では 勉強になるので もう少し よく調べてみたいと思います。 

右の写真は PAUL の お店の 今の様子です 旬のタルトが おいしそうです。







24.Avril. 2003 その1
    仕事探し 
昨日に引き続き、今日の授業は 仕事探しという目的で 個人行動をできる時間ということで、午後を 自由時間に してもらえたので 午前中で終わりでした。個人活動となると、家で 休んでしまう人も出てくるし 必死で 情報集めに 走り回る人も出てくるし、いろいろです。それで 私は午後 エッフェル塔のすぐ隣にある インフォメーション センターに 出向き とりあえず一人で どこまで探せるか トライすることにしました。もちろんお天気もよいので 自転車で 観光客の間を くぐりぬけ 突っ走ってきました。今の時期のエッフェル塔は 人・人・人 でいっぱい。エッフェル塔の上に上るエレベーターは 長蛇の列です。とりあえず 目的の場所に直行。 着くと、中は 私と同じように 仕事を探している人たちで いっぱいです。入り口を入ると 中央に ドーナツ型の 案内の場所に 何人かの 女性いていろいろ説明してくれています。私はとりあえず 一人で 全体を見てまわりましたが あまりの情報の多さに どれが自分に当てはまるのかもわからないので、やさしそうな人を選んで 尋ねることにしました。今回は 私は バレエの教師の 経験を生かせる仕事という目的で 探すことにしてみました。案内されたパソコンの設置してる場所で まず探してみてくださいというので 順番待ち。やっと私の番になり いざ 取り掛かると 読むのに時間がかかってしまい はかどりません 横にいた 学生らしい女性に 助けてもらいながら やっと目的の ところにきたときには 制限時間過ぎてるよ! の警告をされ 焦り気味で とりあえず なんでも言いから 印刷して持って帰ろうと 写っている画面をプリントして あとで家で 旦那と ゆっくり見て ビックリ仰天!Chouchou!これは Lido の ナイトショーの ダンサー募集だよ! でもいい給料だなぁ〜〜 ねえ ここに立ってみて!うちの主人 何かと思ったら 身長が 165cm 以上になってるから きみは 無理みたいだよ ですって! 笑ってしまいました。いくら慌てていたとはいえ ナイトショーのダンサーの募集だったとは 思いませんでした。とんだことでした。まあこれも 経験ですよね。なんだか 気が抜けてしまいました。

エッフェル塔の上で 工事をしている人を見ました。
ブルーに写っているのがそうです
命綱をつけているとはいえ かなりの恐怖感です。

そしてこれは 日本の石灯籠です エッフェル塔そばにある もとは日航ホテル 今は 名前が変わっていますが その前にあります。この右側すぐは セーヌ川です。一つだけ ぽっつりたっているので ちょっと 寂しげな気がします。
気にとめていないと 見逃してしまいそうです。
このまわりは 日本の桜が 植えられているので 満開のときは とても絵になります。


エッフェル塔の 真下。
さすがに観光客シーズンで 人でいっぱいです。
上に上がるエレベーターも 長蛇の列で いったいどのくらい
待たなくてはならないんでしょうって感じです。
この写真では 花の色が はっきりでませんでしたが 
桜が終わると パリには たくさんこうして 藤の花が 
見られます。淡い パステルの紫色です。
桜とはまた違う風情があります
エッフェル塔をバックに写してみました。
24.Avril. 2003 その2 
   ホームページ1周年 そして 私の誕生日 夜中の2時まで 遊んでしまった!!


今年の誕生日は この学校があるので パーティーどころではないなと あきらめていたのですが 学校から帰って一息ついてると 旦那様は 花束を持って 帰宅。 奮発したぞ!と 言わんばかりの とっても素敵な 花束を プレゼントしてくれて 今日は レストランを予約しているので 8時過ぎに 出かけられるようにね。う〜〜ん やっぱり うれしくないわけがない。やらねばならない宿題のことなんか すっかりどこかに消えてしまい ルンルン気分です。まずは プレゼントしてもらった 花束の写真を 撮りました。寝ていた ミシュカも無理やり 画面に 収めました。それがこの写真。そして Paris 6区の Bon Marcheの すぐ近くのレストランへ。ここのご主人は うちの旦那様とは昔からの知り合いです。典型的な フランス風レストランながら 来る人は みんな さりげないお洒落をして 食事を楽しみます。たまたま 横に座ったというだけで そこでも 会話が 弾み とても気さくな雰囲気です。それもここのご主人の 性格そのものという感じがします。 私は 日本から 人が来ると 必ずと言っていいほど ここにお連れします。ここでも食事か終わったあとは モンパルナスにある バーへ。ここは サンジェルマンの かの有名な Cafe de Flore 同じ経営者の お店で 夜遅くまで 人で 賑わう 大人の雰囲気のバーです。 行くと 必ず有名人と呼ばれる類の人を 何人か見ることができます。ここのディレクターも また主人の 幼なじみなのです。うちの旦那様は ほんとに食べ物には 困らない友人関係が たくさんいて うらやましい。で、ここでは 生演奏の ピアノがあったりして 素敵なんですが ”今日は うちの奥さんの誕生日なんだ” というと ディレクターは 気を利かせて 私のために 特製の可愛いケーキを用意してくれました。そして レストランが 一瞬 暗くなったかと思うと ロウソクを立ててケーキが ハッピーバースディーの ピアノのメロディーに合わせて 私に 運ばれてきました。お店にいた人たちみんなから おめでとうを 言ってもらい ちょっと感激の瞬間でした。ああ もっとお洒落してくるんだったと ちょっと後悔。それにしてもフランスの人は 普通の日だと言うのに 男性も女性も 夜遅くまで よく遊ぶなぁ〜と感心します。それも 50歳過ぎた人が 多いのです。日本なら 大人は 子供の手本にならないといけないみたいに まじめだったりするところが ここでは まるで 夜は みんな子供見たいに はしゃいでいます。日本人は だいたい働きすぎて 遊ぶ元気がない。こっちの人は 遊ぶエネルギーは ちゃんと別に取っておいて 仕事はほどほどにというのが こういうところで出てくるのでしょうかね。


ミシュカごめんね 寝ているのに
無理やり起して 写真撮りました。
予約のレストランで Foie de Veau のステーキの 葡萄の 甘味のあるソース添え に じゃがいものグラタン デザートは 私のこのお店で いつも食べる 
自家製バニラアイスクリームでした 

これが バーで 出してくださった 
特製 ミルフィユに フランボワーズのソースでした。
25.Avril. 2003
   Chocuhou! たるんでるぞぉ〜  眠くて たまらないよォ〜
昨日 遅くまで はしゃいでしまったので 今日の午後の授業は 眠くて たまらなかった。それも 仲良しの 友達数人が この前の水曜日に Harumi !今週の金曜日は お弁当の用意をしないで 来るのよ!!と 言われていたので もしや?と 思っていたら やっぱりそうでした。昨日の誕生日当日は 学校が お昼までに変更になったので 一日遅れで 彼女達は 私のために お昼ご飯の用意をして お誕生日のお祝いをしようと 計画してくれていたんです。ルースは 私の好物の スペイン料理のトルティーヤと 彼女 お得意自慢のサンドイッチ エヴァは 桃のタルト マガリは 近くパティスリーで プティ フルールを 用意してくれました。どれも みんなおいしくて 作りなれている味がして 初めてなのに お母さんの味という感じがしました。極めつけは サリーの サンドイッチです。 目の前で フランスパンを大胆に 真中で 切り開いて ケチャップを軽く塗り ソーセージ それに パイナップルと たくさんの玉ねぎのみじん切りを 合えたもの それにポテトチップを 砕いて これらの具の上に まぶして はい! 出来上がり! こんなおおざっぱで いいの?というくらい大胆で 食べてごらん!と みんなに作って 食べさせてくれました。正直に大丈夫かな?と 少し不安ながら 食べj始めると これが うまいのです。ポイントは 玉ねぎのみじん切りとパイナップルをあわせたもの。味がぼやけず 引き締まって 意外な マッチングです。そこに ポテトチップは 本当に 使い方で こんな効果が出るのかと思うほど 驚きの味でした。そんなことで わたしは 夕べの 食事に引き続き たらふく食べまくったお陰で 午後の授業は 眠くてしようがなく ついに コックリ・・し始めたときに 横の マリオラから ひじ鉄くらいました。事情を知っている 彼女は あきれて笑っていました。ところで今日の授業は なんだったっけ?
来週は 気を引き締めて がんばりま〜す! 


これは マガリが 用意してくれたプティ フルール
 
そして これは ルースが 焼いてきてくれた トルティーヤ 
ふわっと焼けていて とってもおいしかったです
28.Avril. 2003
   ちょっと残念な ニュース
今通っている 学校は 期間が終了した時点で どのくらい語学が 理解できるようになったかという試験を 指定のところで受け その結果 国の指定の 評価として レベル判定してしてくれることになっているのです。それが 今日の 先生からの報告で 前回まで続いていた このシステムが 先日 その管理をしている機関からの報告で 国からの援助が じゅうぶんでないという理由で 試験が廃止されることになったのだそうです。残念なのは 先生方も同じで この結果で 先生たちが どれだけ 熱心に指導してくださっていたかを 評価していることにもなるのですから それがなくなってしまうことで 位置付けが なってしまうことになるのです。学んだことの内容は それぞれ私達一人一人のなかに 残っていくことで その評価は 別のことという捕らえ方が もちろんできるのですが どんな手続きにも 証明書を要求される フランスでは ちょっと残念なのです。それで 現在 先生方が 集まって 何かそれに変わる評価をできる何かが できないかと 考えてくださっているようです。 



写真の説明
これは先日行った ブラッスリー 。下の写真は 給仕のお兄さん。グラスを一度に たくさん運ぶテクニックです。これ 写真にいいんじゃない?と自ら ポーズをとり 止まってくれたにもかかわらず ピンぼけに なっていました。ごめんなさい!
 ここは うちから近いのですが 3階の 建物で 中央が 吹き抜けで 天気のよいときには 屋根が 開き 太陽の光が どの階にも 降り注ぐようになっています。日曜日も 営業しているので 子供連れの家族なども 気軽に来れる雰囲気です。メニューも ごくスタンダードなものが 全部揃っているといった感じ。日本なら ファミリーレストランと呼ばれるものが 今はたくさんありますから そういうところを 利用する家族は多いと思うのですが フランスには そういうところが あまりないようなきがします。逆に それで 子供達は 小さいときから 大人のいるところで マナーを身に付けると いえなくはありませんが、一般的には 小さい子供がいるうちは 外食は あまりできないというのが 普通かもしれません。子供を ベビーシッターに預けて 両親が 夜出かけるというのは よくあります。(これは日本では 少ない気がします。近くに 家族がいれば 預かってんもらえることはあると思いますが それも 付き合いで どうしても出席しないといけないときにだけという 印象がすることを思うと こちらの人は 自分の子供を人に預けることに関しては それほど苦にならないというはあるかもしれません)私達は 久しぶりに ステーキタルタルを 注文しました。付け合せの フライドポテトは ここのディレクターの ご自慢! 冷凍ものではなく 季節ごとに 旬のじゃがいもを 取り寄せ こだわりと追及したものという説明に 納得いく おいしさでした。旦那は うなりながら おかわりを頼んだほどです。ちょうど お天気がよく 日が差し込んで とても 気持ちがよかったです。広い空間に 食事をしている人の 食器の 触れる音や 話し声が この場の雰囲気を 盛りたてています。この日は お昼に こうしてしっかり 食べたので 夕食は 家で サラダだけにしました。








29.Avril. 2003
   ものの捕らえ方のちがい
今日の午前中は 研究発表でした。前回 終わりきっていなかった課題の 外国人として フランスに住むという条件で起こるさまざまなことに対する現状や 国籍問題などを含めての発表を 聞きました。直接 私達の生活に結びついたことなので とても勉強になりました。とりわけ私達のクラスのメンバーの国籍が バラエティーに富んでいることもあって、飛び交う意見や質問にも 臨場感にあふれ 意見の交換にも熱が入ります。 フランスにおいては どんな手続きにも そろえなくてはいけない書類が 山ほどあり その説明とともに 送られてくるリストにも 説明が不足していたり 国によって 証明の 記述が違っていたりして なかなか 提出の第一回目で OK!の でることは 少ないのです。取り締まる方も たいへんだとは思うけれど たまたま担当にあたった人が いらいらしていたり するだけで 扱いが変わるというのは 理解しづらく こういう類の愚痴は よく耳にするし クラスメイト達の 経験談も 半端ではなく これが 現状かと あらためて 思い知らされた気がしました。名前のこと一つあげても アルファベットを使う国だと 同じように書けていいなと思っていたら 国によって 女性 男性の 区別の仕方に違いがあったりして いつも 間違われるので 話が面倒になることがあるとか 手続きを 担当してくれた人が 間違えて 書いてしまった一つの間違いで とんでもないところまで 影響してしまいその原因がわかるまでに労力を 使いはらしてしまったとか けっこう頻繁にあるのです。お役所仕事というのは こういうものなんでしょうかね。手続きには 念には念を入れて 確認をしないといけないということでしょうか。考えてみたら 日本には 身分証明書というものは 特別 国から発行されたりしてないですものね。国民保険証だったり 自動車免許だったり 銀行の口座だったり。日本はいったいどうなっているのかも 興味がわいてきました。


素材屋さんで見つけた
かわいいシャンパンのコルクで造ったミニチュアセット