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27 mars 2008 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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里帰りをする前に、更新したいとぎりぎりまであきらめなかったのに、だめだった。で、今、飛行機の中。離陸間もなく、出される食事を待ちきれなくて、自分で作ってきたおにぎりをひとつほおばる。選べるメニューから 洋食の鶏の料理を頼み、しっかりいただく。いつになく今日の料理はおいしい。特にデザートのリンゴのクランベリーがすごくおいしくて、驚く。まわりを見渡すと、おかずを残している人も、このデザートだけはちゃんと残さず食べているという人がほとんど。おいしいと感じる物には個人差が多少はあるけれど、誰が食べてもおいしいと感じる味のバランスはあるんだなと思う。そしてそんな風に感想を述べている自分が、多少なりとも料理人のはしくれになっているような今までにないような不思議な自覚をする。私の席は 窓際の両側の席ではなく 真ん中にある席の通路側。最近はいつもここを頼む。出入りもしやすいし、比較的 間の一席が空白という場合も多いので 意外にすごしやすい。といっても、ほんのわずかなことだけれど、長時間のフライトではこういう何でもないようなことで違ってくる。今回は 満席。となり席がどんな人になるかも気になるのだけれど、 今回はフランス人でも日本人でもない。見たところ、孫娘とおじいちゃんという感じ。二十歳そこそこと思われる娘さんはおじいちゃんの面倒をかいがいしくしていて、日頃忘れている家族の暖かさを感じちょっと胸が熱くなる。というのも この体格のいいおじいちゃんは病気の後遺症があるらしく 右手は完全に自由がきかない目もそれほど見えない感じ、言葉もフランス語は話せないし、その娘さんがまわりのコミュニケーションをとっている。食事も自分は後回しで、おじいちゃんに食べさせてあげている。スチュワーデスもその状況を把握しさりげなく、暖かい目線で彼女にどうすればよいかを尋ねている。必要最小限でいながら、思いやりが感じられ 見ているだけの私も一緒にこの状況を受け入れられる心地よい空気だ。しばらくして、その娘さんに どこまで行くのかを尋ねると ニュージーランド方面のようだ。パリ 大阪を行き来する飛行機の中には、どう見ても日本に滞在はしそうにない、乗客がいるが、そのほとんどがオーストラリア 方面への乗り換えで 日本に立ち寄るケースが多い。考えても気の遠くなるフライト時間だ。ほぼ私の倍はかかる。なので12時間弱のフライトはたいしたことはないと 自分に言い聞かせる。今 座席の前にある画面では、ロシア上空 ちょうど インドの上あたりを 飛んでいる。パリを出発するときのアナウンスでは 離陸後5時間後当たりで、飛行機の大きな揺れが予測されますといっていたのがこの当たりということのようだが、今のところ 揺れは感じられない。 とうとう フランスを離れたという実感が少しづつわいてくる。あ〜〜〜 それにしても よく働いた1年だった。区切りのないまま走り出し、物理的にパリから離れない以上、切り離せない状況だった。私の留守中の厨房の仕事の引き継ぎも、しつこいぐらい確認をし、伝えたので、大丈夫だと思う。一生懸命私についてきてくれたもう一人の料理人には本当に感謝している。無我夢中で厨房を二人で受け持ち、約4ヶ月、最初の頃の不安は今は、全くなく逆に 日本では踊りの仕事を始める私に、大丈夫だからと、私には平気そうな顔して冗談を言ったりしているが、本当は かなりプレッシャーだったようだ。日頃から、彼には うちの厨房では どちらが上というのではなく、そのときできる人間がやればいい、だから 私も ゴミの処理もするし 何だってする。始めは気を遣っていたけれど いまは そう言うことの意味も体で感じてくれている様子。彼との仕事はとても好きだ。オットより一緒に過ごす時間が長く、一緒に切り抜けてきた戦友のような愛着もある。結果的に 料理も踊りの仕事も ほんとにまわりに恵まれている。そう言う支えがあってなりたうことだとつくづく思う。今回の私の帰国は なにを隠そうオットが 一番 堪えているようだ。出発の1週間前当たりから、1ヶ月半かーー。と ことあるごとに ため息をつき始めていた。やっぱりちょっと長かったなーー でも 1ヶ月だと仕事だけで終わってしまうので 今回だけは無理を言って頼んだ。仕事に追われている毎日はお互いに余裕がなく、喧嘩が絶えないのだけれど、離れると寂しくなるものです。オットがフランス人だという意識は普段はあまりしないけれど、出発間際になって彼の言う話を聞くと、あ〜〜これは 日本人は言わないぞーー という会話がある。日本人男性に多い威厳やもったいぶることもなく、ストレートに自分の思いを伝えてくる。もちろん個人差はあるものの 私が見たところ、多くのフランス人は 人からどう見られるかという体裁よりも、正直にぶち当たってくる見ようによると、子供っぽくさえ思えるそういう隠さないところがあって、憎めない。そう言うところは とても好きだ。 同じ料理人仲間にしろ、店に来てくれるお客さんにしろ、私のいなくなる店がどうなるのかといった反応で話しかけてくる。留守中の店の心配より、そういう風に見てもらえるまでになったこの1年を振り返り、自分でもよくやったと言う実感の方が沸く。 |
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日本に戻ってきて、まもなく母がこんなものを見つけたと私に渡してくれたのが、左の写真。私が幼い頃に父に宛てた置き手紙らしい。聞くと母は風邪で寝込んでしまい、夜遅く帰宅する父に書いたらしい。まず、字が汚い。といっても字を覚えたての頃だからこんなものかもしれないが、自分が書いたとは思えない。漢字は上と下(下さい)のみ。どうも小学校2,3年のものらしい。
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03 mars 2008 | ||||||||||||||||||||
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地下鉄に乗っていて、駅のホームで落書きを一生懸命消しているお仕事の人を見ました。落書きをする人がいなくなると この人は失業するんだなーと そんな風にみていました。仕事を増やすというのは 失業者が減るという風にも考えられるけれど、世の中には なくてもいいものや ない方がいいものもいっぱいあるんですね。う〜〜ん 真剣に考えると 眠れなくなりそうな結構奥の深い話だと思います。 |
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26 decembre 2007 | ||||||||||||||||||||
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お菓子を焼きたい!と思えるようになるくらい 元気になってきました。睡眠はやはり大切です。このところ4時間以上続けて眠ることがほとんどできなくて、熟睡できていないのがよくわかります。こういう管理も含めて、スケジュールを組まないといけませんね。 ちょうど夏休みあとに 一緒に仕事をしてくれることになった料理人というのが、ものすごく腕があるのに、他のスタッフの調和を乱すような言動が多くて、少々手に負えないところがあって、そう言うのに 振り回されていたのがそもそも 私の疲労の始まりでした。彼自身 自己流で料理を学びここまでの料理を作りこなせて、経営面でも興味深いアドバイスをしたりと、誰もがその才能を認めていたのですが、やはり才能だけではどうにもならないと言うことになってしまいました。ことある事に 私はそのやり取りについて行くための語学力を求められ、時には私から指示をしないといけないこともあるし、ひとつ新しいことをするためには、通常こなしている仕事がそれまでに目処がついていないといけないし、できたらできたで、それがお客さんにどう反応ができるかを見て、即座に判断をして行動していかないといけない毎日。家に戻っても 明日の段取りを考えると落ち着かない気持ちでいるのが 自分でもいやになったりしていました。そしてその同じ頃から、体調に変化があり 気になっていたのですが 見てもらうと更年期障害の症状らしく、はじめは 激しい頭痛から始まり、横になると激しく肩がつるような痛みがはしり もう どうなるんだろうというような感じでした。今度は のぼせがひどく 1,2時間おきに かーっと熱くなったかと思うと元に戻るような症状が続きました。それがなくなる頃から、腕がしびれはじめ 今は 指先の感覚が鈍くなってしびれた状態で、指の関節が痛くて物をしっかりと握ることができない状態が続いています。包丁を持ったり、大鍋を移動させたりと、普段何でもないことが動きづらいので、工夫をしてこなしているものの、面倒くさいのです。この症状は 6ヶ月ほど続くけれど 自然に引いていくものだから心配はいらないと言われたものの、仕事のストレスとのダブルパンチで なかなかきついものがあります。 |
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25 decembre 2007 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1 octbre 2007 | ||||||||||||||||||||
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かといって、まわりのお陰とか思う必要もなくて、だいたいでいいから そういうことをわかっているほうがいいと思う。踊りで言うと 昔は トウシューズたって 作っているメーカーが日本に二つ三つしかなくて 靴は選べる状態じゃなかった。無理矢理押し込んで幅広とか 甲高とかそんなものさえなくて悲惨だった。あると言えば 完全なオーダーメイド これも注文していたけど べらぼうに高い。今はどうかっていうと、まだまだひよこちゃんレベルのバレリーナまで ”そのメーカーの靴はどうだとかこうだとか うんちくいってたりする。選べるようになった君たちは幸せだと思うけど、踊りは靴じゃないのね。足の指や足の裏の筋肉 からはじめって 自分の体を使いこなすことなのよね。つま先で立っていることがすごい!と言う風に見えるのは私的には、曲芸じゃないんだから×です。だから 靴のお陰で立っているくらいなら 素足の方がずっといいというのが 私の考えで もっと大切なのは 何かを伝えること 何かを表現することだと思っています。靴にクレームつける前に、体をつくりましょう!! って おばさんは思うわけです。今というかこの頃、結構 自分を問い詰めることが多くて、自己嫌悪になりそうなんだけど、いざ こうしてものを書くと、こんなどうでもいいようなことを書いてしまっている。こんなこと どこかで 誰かが絶対書いてるんだしね。珍しくもないんだろうけど。まーそれにしても、一緒に仕事をすることになった料理人、よくしゃべるよなーー。肝心なことも中には含まれるので、聞き落とすまいと集中していると、ほんまに しょうもないことをしゃべりよる。しゃべらないと呼吸ができないみたいにしゃべる。(ふと 全然関係ないけど 話すというのとしゃべるというのはちょっと違う感じがするけど どうなんだろー しゃべるというのにくっつくのは べらべら っていうかんじがするから 内容的なことより 音的な感覚で表現している気がするなー ひとりごとでしゅ・・・) ほら 話をすると 相づちして欲しい人っているでしょ? 自分では 相手にそれを要求しているきがないんだろうけど。私は 意地悪だから 今はそういうとき”だからどうなのさ”って 言う顔で 相手の顔をみてしまう。で、たいていそういうタイプのひとって、相手が自分に対して肯定的な感覚を持っていると確信しているところがある。すごいね すごい自信。ちょっとうらやましいところもある。逆に私はそういう人を見ると、この人器ちっちゃいね と思っちゃう。踊りも料理も しゃべらないでいいから 見せてくれりゃ 説明いらない訳よ 要はね。フランス語で話すときは 私もフランス人モードになるので、日本では絶対に言わないようなことも簡単に言えちゃう。最近の私の会話、きっと 直球のすごいのになっているなー。だって 文法考えて 和らげて言ってる間に タイミング逃してしまうんだもん! | |||||||||||||||||||
30 septembre 2007 | |||||||||||||||||||
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22 aout 2007 | ||||||||||||||||||||
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16 aout 2007 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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やっぱりこの日のことも 書いておこう これは6月21日のこと。フランスは Fete la Musique といって フランス中が 音楽であふれる一日。ありとあらゆるところで プロもアマチュアの関係なく 好きな場所で 音楽を楽しむ日です。私はこのお祭りを初めて経験したのが ボルドーに 旅行に行ったときで どうやって移動してきたんだろうと思うピアノまで 通りに運んできて 弾いている人もいれば 踊り出す人もいたりで ほんとに 音楽をきっかけに 普段存在するいろんな垣根が取り払われ、みんなで楽しもう!と言う雰囲気。普段だと うるさいだとか 迷惑だとか言って 苦情を訴える人も この日だけは そう言うことが許される日とあって 人があふれ出すんです。それで うちのレストランでも 毎年 何かの企画をたてて イベントをするのですが 今年は オットの発案で タンゴの夜 ということで 人づてに紹介してもらった専門のDJの人とコンタクトを取り、音楽を担当してもらい ダンサーの人も 来てくれるというので これは ちょっと 楽しみ。 左は その時のイベントポスター。かなり大きなサイズで 店の外観に 貼り付け いよいよ盛り上がりを見せる当日。私はというと もちろん厨房で準備。この日は 普段とは違って 一皿 5ユーロ均一の お手軽メニューで 人の出入りが多く予想されるので、それなりのアイデアで楽しんでいただこうというわけ。この日 私は クラスを指導する日に当たっていたので、掛け持ちフル回転、踊りのイベントがあると聞いて 生徒も クラスのあとに 行きたい!というので さてさてどうなることやら。指導が終わって駆けつけると、特設したテラスのテーブルに お客様たち すでに ワインやビールで 始まってます 始まってます。この日は ほんとにお天気が良くて そう言えば 8月の今よりずっと暑かった。徐々に人が入り始め 盛り上がり始めたのは 9時半10時近く。テーブルの配置は スペースを踊れるように確保するため 壁際に貼り付け 皆 そのスペースの中心に向く形に設置。さて、さりげなく 今回来てくれたダンサーのカップルが 静かに踊り始める。ほんとに静かに・・。・・・・ この空気 何かが違う。まわりの人は みんな 釘付けなんです。こんな距離で 見たことがないだけでなく その動きの展開が二人の駆け引きの中でつながっっていくのが 如実に伝わってくるからです。すごい!! みんな何も言わないけど 目が語ってます。すごいって!。それが その二人 見た感じとっても普通の人。女性も適当に肉付きもよく お姉さんよりおばさんに近い お相手も おじさん。だから余計 すごいんです。うーーん 想い出すと 鳥肌が立ちそう。私も踊りを仕事にしているとはいえ、いったい今まで何やってたんだろうとちょっとカルチャーショックでもあります。すべてが即興 感じるものが違う人間同士が 時にはそれをゆだねたり導いたり、溶け合いその瞬間を体で表現する。これが 踊りのあるべきひとつの姿だと言うのを目の当たりにした。相手がかわると はっきりと踊りが変わり、そう言うおもしろさも伝わってきます。でも ずーっと見ていると 見ているだけじゃダメ!って 感じになっていくんです。おもしろいですねー。これで はっきり思ったのは タンゴを踊れる人は 大人じゃないとダメ! 自己主張ばっかりでもダメだし 甘えていてもダメていうこと。私から出た言葉は カッコえぇーーー ・・・・。ひとしきり 皆さん それを堪能させていただき、気が引けながらも踊り始めると、皆さん やるじゃないですか それなりに、相手もいろいろ変えつつ楽しんでます。もう自分流にどんどん展開して 皆さん ダンサーしていました。すごいです。これが オット曰く ラテン系の特徴なんだそうです。あっぱれ! |
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15 aout 2007 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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里帰り中の店の仕込みを、半月かけて、必死で準備(3月半ば) 荷物の準備もあわただしく 飛行機に乗り(4月10日)、飛行機の中では 日本での仕事の段取りと内容の確認、連絡事項など諸々の準備をして、大阪到着。忙しかったなりの収穫も大きく じっくり味わいたい気持ちもそこそに、フランスへ戻り(5月11日)、厨房にもどり 7月には 指導のクラスが 増え 二足のわらじを履き替えながら つい先週休み(8月6日)にはいるまで ノンストップで仕事をこなして・・・・・ もう 数えたくないけど 数えちゃう 何と5ヶ月。今回も たくさんいろんな思い出ができました。ちょうど帰国前に、体調を悪くし 入院していた父も 滞在中に 退院し 一安心。健康自慢の父も お灸が効いたか 自分でもいろいろと気遣っている様子。まーそのくらいでいるのがいいと、娘としては 楽観的に見ている。だって 心配してもしきれないから。いろんな様子をこの先自分も、同じような経験をするだろうからこの際、勉強になるようにと、どこかで冷静に見ている。少し その意味を今までよりも深く感じ取ったかもしれない「家族」という響き。みんな元気で おいしいものが食べられる幸せは、なにものにも変えられない。と、どうしても 思い出は 食べものと結びついてしまう。これは我が家の基本。「ほら ーーーさん 覚えてる? 」「ーーーーー」「お中元にハムいただいたあの方」「うん あの人ね!」定番の会話。家族が揃うと 決まって同じ話が出る。うちの家族が 後にも先にもあんなにたくさんの料理を食べたことがないという 忘れられないネタ。私が中学生、兄が高校生の頃、中華料理を食べに行き 注文料理があまりにも多いので、テーブルに のらないらしく、店の人に「お客様 恐れ入りますが テーブルを移動いただけますか」と 通されたのは 大きな 円形の あの グルグル回るテーブルが中についているヤツ。こころなしか そのとき どんなことになるんだろうと 期待と不安で 目がランラン。みるみるうちに テーブルいっぱいに並んだ並んだ料理の数々。すごかったねーー と言う話。帰る 道々 「もうしばらく 中華は いらんなーー」さすがに食べきれなくて お持ち帰りに包んでもらって 翌日 食べたいと思えなかったこと。何度 話しても 蘇るあの日のこと。それをまた 家族で食事をしながら話すわけです。いいでしょ? いいじゃないですか ねぇ? 繰り返す話が 人の愚痴だったり あのときのせいで こうなった みたいな話は 笑えないから。でも、考えてみると 今 フランスでこういう会話は 全くできない。うなづいてくれる人がいないと面白くない訳で。まー話しても 雰囲気が伝わらないし。ちょっと そう言うのは さみしいというか 物足りないかも。 |
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15 aout 2007 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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以前にも書いたかもしれないけれど、日本にいた年数が45年 フランスでの生活が6年、当然 思い出の数は 日本の方が多いわけで、ふと・・思い出す・・と言う瞬間に 今までにはなかった微妙で不思議な感覚がそこへ加わっている。ここが日本でないことや、ここに住み始めてから経験した様々な出来事が当然だが影響していると思われる。それは 感傷的な 寂しいとか 懐かしいとか うれしいとか そう言う感情とは確かに違っている。今 そうして新鮮に感じ取ることが出来る自分を 少しうれしく思う。少し前だと 勝手にそれを分析をして、無意識に縁起を担ぐみたいなことをしていたけれど、今は もっと違う。何かが蘇ると同時に 目を閉じると ふーっと 行ったことのない遠い世界に浮遊していくような それはそれは 気持ちのいいものだったりします。こうなると 言葉に出来ない。知らない世界なのに どこか懐かしいような綿に包まれたようなやさしさを感じる。人間そういう風に物事を受け止められるときは、今現在が 充実していて幸せに感じているからだと思ってしまいがちだけれど、自信を持ってそうかというとそうでもない。やっぱり 大変なこともあるし とても 悩んでいたりもするし イライラもすることが毎日あるし、しないといけないことがいっぱいあって 手がつける時間がないことで 余計に気になったり そう言うことがいっぱいあるわけです。でも、きっと そう言う現実の身の回りのことに 振り回されないようになった自分がいるのかもしれないと思うようになった。とても シンプルだけれど 自分で 決めて自分で行動して 自分に責任を持って生きると言うことが 日常になり そんな緊張感が 自分にご褒美を与えてくれているのかもしれないとも思う。ありがたいねーー。実際 何かを行動するよりも、そう言う意味では 今までにない物事を受け止める方が大変なことかもしれない。フランスに来てからは まさに その 自分の起こす行動と この環境を受け入れる作業の葛藤の中で 新しい自分を形成している。どこか前と違っているけれど、そこには 紛れもない自分がいる。何年かたったら もうすこし今の気持ちを うまく表現できるようになるといいけど。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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止まっている車のバックミラーのところにその花をどうやったら 格好良く差し込めるか 工夫しているようす。たまたま 店の前だったので その一部始終を見ていた私の視線を感じたのか 立ち去る前に うまくいったよ!の合図で 親指を立てて グー のサイン うれしそうに 通り過ぎていきました。お茶目なおじさん 今日は 花にまつわるお話でした。 |
15aout 2007 | |||||||||||||||||||||
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こちらも最近 メニューに加えたもの。ワカモーレといって、もとはメキシコ料理になります。アボガドをメインに材料を混ぜ込んだディップ。チップスにつけながら いただくのが ポピュラーです。ずっと以前に これに凝って あれこれレシピを探り、失敗を繰り返し 完成させた私のオリジナルです。ディップだけでは飾り気がないので 海老をのせました。夏場にビールと一緒にいいですよぉ〜 で、今日は みんな 料理の話になりました。 |
14 aout 2007 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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12 aout 2007 | ||||||
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お断り: 前回のTopics で 動画を 初めて公開したのですが、まだ不慣れなせいで、途中で うまく動作しなくなって、やり直し作業をしていました。現在は 見ていただけるようになっているはずです。こういうことは 失敗を気にせず、繰り返しやってみることで 理解できるようになると 自分に言い聞かせ、 早速 第二弾 やってみました。今度は ちょっと コメントなんかを 入れつつ ちょっと 自分で手を入れた映像です。つい 自分でできたぁ〜〜と 喜んでしまいますが、これは 私ではなく 現在のソフトや映像技術の賜(たまもの)であって、決して私がすごいのではありません、あしからず。ほんとうに すごいことができてしまうのですね。今のうちに ちょっと使いこなせると これからうんと歳がいってからも、こういうことで 創作的なことも可能かと なぜかそんなことまで 思ってしまっています。この第2弾 今まで 写真でしかお見せできなかったうちのレストランを ちょっくらお見せします。オットも登場します。では ご覧ください。 |
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それから この Topics も 今までに書いたものも 全部 見ていただけるように 上のところに リストを並べました。よほど 暇という方、よろしかったら ご覧ください。 これから ゆっくり 湯船につかって ゆっくり休みます。では また 明日!(ほんまかいな!) |
20 juillet 2007 | ||||||||||||||||||||
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突然降り始めた雹(ひょう) | ||||||||||||||||||||
しばらく更新ができていなくて、6月7月分のTopicがたまっているのですが、手抜きと言うつもりはないのですが、手持ちのカメラで納めた映像を公開できそうなので 試してみます。上の画像の矢印をクリックするだけで えいぞうがみられると思うのですが、パソコンの機種によっては 映像を見るためのAdobe Flash Player というものが必要になります。下記の赤字の部分をクリックして 確認していただき、インストールをしてもらえると見られるようになるはずだそうです。(まわりくどい言い方・・)私のパソコンはMAC なので Windowsの場合の状況がいまいちつかめないのですが、ぜひトライしてみてください。またなにか不具合がありましたらこちらのBBSに お問い合わせいただければわかる範囲でお答えできるかと思います。 うまく画像が見ていただけるとなると こんな物が見たいとかいうリクエストにもお答えできるようになるかもしれません。これはこれで楽しみです。 |
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14 juin 2007 | ||||||||||||||||||||
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このところ 初対面や、フランスに来てから知り合った日本人の方にお会いすることが続いています。ことに偶然で面白いのは、フランスにいる友達が結婚するので来たという方が 3人います。ジューンブライトですものね。式を挙げるのには最高の季節ですから。日本人の国際結婚も珍しくなくなっていますね。でも、こちらの人が結婚相手の国籍を聞くことはあっても それを国際結婚というような 表現で特別扱いにしたりはほとんどしないのも当たり前の気がしますね。日本人同士でも 出身地をあげたりしますが、結局は自分とは違う人間といっしょに生活をするということを考えれば、男と女というだけで 十分違うのですから、それ以上付け加える必要はさほどなくていいのかもしれません。今や 同性同士の結婚が可能な世の中ですから。ほんと。 |
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9 juin 2007 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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今日のタイトル Hortensia は フランス語の紫陽花。日本でも西洋紫陽花と呼ばれ親しまれているように、ヨーロッパでもこの時期を代表する花でもあります。ブルターニュに旅行をしたときにほとんどの家の庭に咲き乱れているその光景が今も印象に残っています。このうちの紫陽花、4月はじめに日本に戻るときに、葉をのぞかせていましたが、先週あたりからつぼみが開きはじめ、日に日に色づき始めました。今年咲いてくれるといいけど・・と オットと二人で朝コーヒーを飲みながら、何気なく庭を眺めていました。じわーっと色がにじみ出てくるあたり、なんかいいじゃありませんか。四季を感じられるのはどこかで心を豊かにしてくれますよね。色がピンクだからか、ほろ酔い気分で、ぽーっと ほっぺたを染めているようです。うれしくなって 毎日覗き込んでいます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||
突然、家の中を掃除し始めたので、さすがオット、「誰か来るの?」とひと言。ずいぶん読めるようになったじゃないの。すてたもんじゃないわね。そう!日本からお友達が来るので、どうしても今日は庭で食事がしたいの というと 今日は天気もいいし いいじゃないと いつになく協力的。こういうきっかけがないとなかなか片付かない部屋も、見事すっきり。二人して悪くないね〜〜と 目で交わす会話。ということで先日 お客様が来られました。 |
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メニューに選んだのは旬の野生アスパラのパスタ。一般に手にはいることが少なく、レストラン用に仕入れられるのがほとんどとみえ、貴重なお買い物です。1年のうちでそれもたったの10日ほどしか出回らない代物。これとベーコンをベースに、最後の香り付けにミントの葉を少々刻んで加えます。ほろ苦さと春野菜独特のぬめりがあり、食感が楽しいです。お天気が良く、お友達と二人で昼間からワインを1本空け、たくさんお話をしました。仕事がなければもっとうれしいのですが、このあと仕事へ向かいました。家でゆっくり食事するのがほんとに少なくなったので、うれしい1日でした。 |
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07 juin 2007 | ||||||||||||||||||||
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12 avril 2007 | |||||||||||||||||||
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気持ちの良い晴天に恵まれ、少々疲れ気味ながら、無事 約12時間のフライトを経て 大阪へ到着。そして 見事な青空。こういうときはこういうことだけでも、ずいぶん縁起をかついでしまいそうだ。少しづつ フランスと日本の行き来することにも慣れてきたけれど、それでも到着直後は、何とも言えない不思議な気持ちになる。昨年は運良く 飛行機の座席が ビジネスクラスに変更になり、ずいぶんいい思いをしたが、いつもそんな運がついてまわるわけではない。案の定 今回は予定通りのエコノミー席に座る。でも 思ったほど長く感じなかったのも、飛行機の中でも せっせと 今回のクラス準備の資料の整理や内容の再確認など、パソコンを広げての事務作業に夢中になっていたせいか、思ったほどではなかった。機内食だけでは物足りないといけないと朝から小さなおにぎりを作り忍ばせていったのが ちょうど良かった。やっぱりここでもおにぎりがうれしい。飛行機の到着が早朝なため、無理をして迎えに来てくれなくても一人で大丈夫だからと言ったにもかかわらず、母が始発の電車でえっちらおっちら迎えに来てくれた。うちの母は 自分が旅行をするのでなくても飛行場で飛行機が飛ぶのを見るのが好きらしい。電話でしょっちゅう話をしているので、心の距離感はないものの、実際にふれあえる距離で、お互いの存在を確かめ合える喜びは、言葉にできないものがある。空港でスーツケースを宅配のサービスに頼み、身軽になり鞄ひとつで、母と家路に向かう。途中 滞在中に必要な買い物などをしながら、昼ご飯をいつもいく麺類のおいしいお店で 私は 鴨南蛮 母は 天ざるうどん を注文。やっぱりホッとするおいしさ。「あ〜〜帰ってきた」と思う 瞬間です。 |
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10 avril 2007 | ||||||||||||||||||||
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26 mars 2007 | ||||||||||||||||||||
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何事も強く望むと実現につながるところがあるのは事実ですが、特にこの体を使う仕事というのは非常に難しいところがあります。強く望むとついついできるだけ早く実現させたい気持ちに拍車がかかります。すると無駄な動きを取り除く作業よりも、力任せで回数をこなしてしまえる体力ばかりがついてしまい、とことん体を痛めてしまうまで行ってはじめてこれではいけないと言うことになりがちなのです。これは特に日本でのことですが、バレエの難しいテクニックを幼いときにつけすぎる傾向が海外の指導者が日本人のダンサーを見て感じることのひとつに指摘されています。何事も 身に付く時期というのがあって、早ければよいともうのではないと頭ではわかっていても、まわりの友達や先生から刺激されるとどうしても早く何とかしたいと言う気持ちがつよくなるのでしょう。本当に職業として踊りを踊っていける人はほんの少しで、このヨーロッパのバレエ学校などでも卒業後の就職先が見つからず、途方に暮れているダンサー達が山ほどいます。体に関しては 向いている人というのがはっきりあるのでその人の努力以前に、厳しいですがレベルができてしまいます。とっても残酷な話ですが 事実です。後はそのレベルをどう受け止め、自分自身を他にない唯一のダンサーとして磨きをかけるかは、大げさかもしれませんが その人の「生き方」そのものが踊りに反映されていくように思います。有名ではなくてもすばらしいダンサーがたくさんいます。誰もが持つ自分の壁と向き合い、気持ちと体という二つの存在を自分の中で暖めている姿は、心に残るものがあります。こういうことを考えるにつけ、私はこの職業に携わり続けられることを幸せに思います。まだまだ先は長いですね。 |
19 mars 2007 | |||||||||||||||||||
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表紙の写真を変えて、Topicsの更新と思っていたら、また忙しく走り回る日が続き、間があいてしまいました。この庭の鉢植え、去年すばらしい花をたくさん咲かせてくれて、毎日ながめるのが楽しみで、それを名残惜しみながら、日本への里帰りをしたのでした。その紫陽花が2月の初めに芽を出して、日に日に大きくなっています。庭があるとそういうのがうれしいですね。出始めの葉はつやつやしていて、朝露もプルンと キラキラしてます。朝はまだちょっと肌寒くて、外に出るのを拒んでいるMichkaを無理矢理連れだし、庭のあちこちに芽を出している木の枝を観察。こういう時間が一日を頑張らせてくれる。 |
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オットの店で仕事を始めたときから、ささやかながら自分なりのこだわりがあります。それは付け合わせ、特に野菜です。私自身が外食をするとき、そのお店を知るためのひとつの要素でもあります。メインの料理には一工夫はあっても、付け合わせの何でもないサラダがぐったりしていたり、色が悪かったりすると、かなりの減点になります。日頃からそうであるため、いざ自分が作るとなると手を抜くわけにはいきませんから、野菜も業者に頼まず、自分で買い出しに行きます。すると、八百屋でも売りにしている野菜がそれぞれに違っているのがわかるし、新しく野菜が入荷される日の何時頃にいくといいかとか、いろんなものが見えてきます。そんなことで、料理に使う野菜だけで、3軒の八百屋をまわります。厨房にもどると、野菜の状態を見て、元気な状態を保つようにいくつかの方法にわけて保存します。ちょっと元気がなかった野菜も、2,3時間もするとちゃんと元気になってくれたりします。野菜は生きているのですね。仕事をし始めた当初は、サラダにそれまでの店で使われていたドレッシングをそのまま使っていたのですが、どうも 戻ってくるお皿を見るとサラダがそのまま手つかずで残っていることが多く、これを何とかしなければと、あれこれ考えていたある日、夢に見たんです。細かくは覚えてはいないものの、こんなかんじだったよなーーと 翌日 厨房で実験を繰り返すこと30分ほど。お皿に盛りつけをする直前に、和えます。それもやはり手を使って混ぜ合わせるのが一番です。サラダごときでこんなに必死になるのもおおげさだなと、その日は誰にもそんなことを言わず、料理を出していたら、よしよし・・ みんな食べてるぞ やっぱり反応があるよ〜と ひとり喜んでいたら、サービスの子が Chouchou!お客さんがサラダのこと聞いてるよ!っていうじゃないですか!メインの料理もおいしいけど、このサラダ最高においしい!と言ってくれるじゃないですか。試したその日にそんな反応が、3度くらいありました。それ以来も何度か改良を繰り返し、レシピが安定し、今は定番の脇役になっています。グルメで仲良しのAYAKOが来てくれたときの、感想も野菜がとびきりおいしいと言ってくれたのがすごくうれしかった。ちゃんと 伝わっているなー そして いろんな感謝の気持ちが自然に感じられて そういうときは 疲れが吹っ飛ぶのです。ちょっとグルメな人なら、そのこだわりがすぐにわかるらしく、やはりつい最近も一人の女性が、これを作った人と話したいとご指名があり、その感動ぶりは作った私本人がびっくりするほどのものでした。彼女曰く、初めての味にもかかわらず違和感がなくすばらしいバランスがとれている味と表現してくれました。確かに、酸味をどういう方法で抑え、油っぽくなくそれでいてうまみがあるもの。少しづつですが、甘み・酸味・辛みどこにポイントを置いて、バランスを取るかという味の出し方が 面白くなってきています。パリには いろんな国のひとが住んでいるので、手に入る材料もバラエティー豊かです。今は小さいなスパイスの店を見つけると ついついのぞいてしまいます。料理の奥深さに惹かれつつ、私らしさの行方を楽しみたいと思っています。 |
01 mars 2007 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||
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携帯のデジカメを、常に持ち歩いているのでなにかというとこうして写真を写すわけです 。右の写真は、休みの日曜に散歩がてら出かけたときに、通りがかりにあった友人のお宅。もしや?と突然お邪魔したときのものです。1年前にこの家を買ったときは、ぼろぼろのこれからどこから手をつけようと言う状態だったそうで、二人のこつこつと続けた成果が現れていました。本当は撮りたい被写体が一杯で、興奮していたのですが、いきなり訪ねたところにそういう行動は失礼だと思い、お願いしてこの階段だけ取らせてもらいました。これは2階の寝室に上がる階段です。まるで雑誌に出てくるような素敵なお宅です。パリの中なのに、田舎の家のような素朴な家具だったり床の材質だったりするかと思ったら、ユニークで現代アート風の斬新な空間があったり、ちょっとした美術館のようです。窓からはいる自然光をうまく利用した照明の使い方、さりげないドアの取っ手や スイッチ類が こだわりを見せていました。奥様はつい1週間前に出産されたばかり、そして歯医者さんです。ご主人は映画を作る仕事をされています。彼らが企画するパーティーに招待されるとその交際範囲の広さに驚いてしまいます。好きなものに囲まれて生活をする、ほんとに贅沢ですね |
26 Fevrier 2007 | ||||
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前回に引き続き、私がお店で出しているお料理を手前味噌ですがご披露させていただきます。な〜〜んて 書きながら照れてるぞ! ヒッ! 料理の写真は意外に撮るのが難しくて、実際に専門の方のお話も色々と聞いたことがあります。おいしそうに写すために手を加えるテクニックがあるようですが、私はひたすら数を撮ってチョイスする、このパターンのみです。午後のほんのわずかな時間、ちょうど良い光が入るので、その時間にあわせて料理を作りこうして撮影しているわけです。ちなみにこの下のチョコレートのケーキの写真でも120枚写して選んだものです。もう 偶然に近いまぐれのショット!実際よりも更においしそうに写ってるかも?!前のお店をやめてからは、仕事をしていても教えてもらう人がそばにいなくなって、自由ではあるけれど、きっとほんとのプロはこういうときに無駄な時間を使わずに簡単にやってしまうんだろうなと言うことが、しょっちゅうです。失敗の繰り返しも乗り越え、それでもなんとか店の主人であるオットからOKが出たときは、うれしい。作らない人ですが結構要求することは厳しいです。あたりまえか?サービスでお料理をお客様に運んでくれる女の子が、私の料理を運んでいくのはうれしいと、つい先日、そんな風に言ってくれました。何かが伝わっているかなと思いました。プロの料理と主婦の料理、確かに違うと言い切れる部分はあるものの、私はあくまでも主婦の感覚、家庭料理のあたたかさを大切にしたいなと思っています。実は、前回も書いた厨房で週末の忙しい時期だけ手伝ってくれる若者が、そのことを書いたその日の仕事で、ギブアップ!早、こんなたいへんな仕事ついて行けないということなんでしょう、来なくなりました。あれれ・・・・あんなに必死で仕事の説明をしたあの労力を返して欲しいと思うまもなく、私に新たな試練。今度、来た子は17歳、学校もろくに行かず、仕事もしないでいるという時々店にも来る子。いったい何日続けられるんだろうと、思いつつこの2週間何とかついてきています。性格が素直なところが唯一救われるのですが、目は離せません。見た目はほんとにきりっとしていてタブリエをつけると私も嫉妬するほど似合うんである。そんな苦労話も、また書きたいと思いつつ、とりあえず続けて欲しいと願うばかりです。ちょうどこんな息子がいてもいい歳なんだなーと思うと、色々思うんですわ。若者よ!夢を持ってくれ!夢中になれば 夢はいつしか現実になるものよ。このおばさんみたいにね 仕事しないでお金があるなんて夢は、さみしい・・ ほんとにそれが一番幸せなのかな? そういう意味のプラス思考が フランス人に少ないのは残念。いやー フランスだけでもないか、楽(ラク)してお金儲けより、楽しくお金儲けのほうがいい。たまに そういうことがあるとうれしいけど、やっぱりあんまり興味ないなわたし。それよりこの次やりたいこと考えちゃう。やっぱり 一杯写真撮ることかなーー。なんで いつもしたいことが一杯なんだーろー? | |||
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19 Fevrier 2007 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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食べた!食べた! これから冬眠に入るのかてなほどに、堪能しまくりの2日で、我が家のエンゲル係数 限界を超えています。そんなことで本日は、私のおなかの中に収納された料理の数々、ご紹介しましょう。 |
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今日のTopics のタイトルの意味が 内容とつながっていませんでした。必死で仕事に取り組んだこの1ヶ月半ほどですが、まわりからの反応も上々、基本的な仕事のリズムも出てきて、まわりに振り回されるばかりではない自分のペースを作れるようになってきました。こういうパターンに入ってくると私の本領発揮。自分で言い切るのもなんですが、長年生きてきたのでここまで来ると、自分のことも客観的に見えるというのが今までの経験としてつかみ取れます。ただ調子に乗りすぎず、今の調子を保ってこつこつ仕事をすれば、より自分らしいものが、できるんじゃないかと思っています。 しばらく冬眠したいのですが、今週は 豚の角煮に取り組みます。フランス人にどこまで受け入れられるものでしょうか?では 仕事に行きます。 |
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02 Fevrier 2007 | ||||||||||||||||||
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前回のTopicsでものせたメニューですが写真が
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21 janvier 2007 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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何かをやり遂げて、一息つくと達成感とともに、やっぱり頑張って良かったと思えるのですが、これをそのさなかのある一瞬という区切りで、とらえると、ほんとうにこれでいいのか?もしかしたらいる場所が違うのではないか、今までの基準がふっと、崩れ落ちて自分の居場所が見つからない、そういうことが 何度となくもちろんあるわけで。そういう意味では、もともとのポジティブな性格に 似つかわしくない拒絶的な反応で、太刀打ちできなかったりする。そのギャップは自分でも驚くほどすごい。(急性情緒不安定)それは 長く続くことはないことがわかっていても、おきまりのように、自己嫌悪に陥ってしまう。ああーーまたかーー。長くて2日、短くて30秒。こういうことは 日本にいたときにも もちろん何度も経験していることですが、フランスに来てからは もう少し複雑であります。それが 言葉の壁とともに 私の脳の中の処理も 日本語で表現するときと、フランス語で 愚痴を言ってしまうときでは、処理の仕方に違いが出てきていることです。こういう現象は 非常に興味深いものであります。感情的になって グッと自分の中でそれらを取り込みもう一度よく考えるモードが日本モード 直感的にはき出してしまう フランスモード。無意識に使い分けし始めているようです。特にフランスモードで ストレートに言えてしまえるフレーズは まず私は 日本語で言ったことがないものがほとんどかもしれない。言ったことがあるかもしれないけど、それを聞いても 黙っておいてくれる人というのをちゃんと選んでいる状況を作っている場合。それがフランスでは そういうことを気にせずに 正直に言えてしまう。でも確かに すっきりはするけど、その後には 日本モードで それを反復して 同じ過ちは繰り返さないぞ!と 今あったことを振り返ることをしている。この処理をしないのが フランス人。おもしろいねぇ〜〜〜 やっぱり 厳しく 辛いものでありますなーーっと ちょっと弱音を吐いてしまいますが、あまりのたいへんさに、さすがの私も涙寸前でありました。誰にも会いたくない!ほっておいて欲しい きっと ものすごいバリアーがわたしの体から放出され、人を寄せ付けないすごいモードになっていたと思います。唯一 今の私が 信頼し この仕事の上で耳を傾けられる人 前にも書きましたが うちの店の近くにある 有名な ブッラスリー のシェフ。巨体に似合わず繊細で子供みたいに無邪気で、ここと言うときにポンという文句がやっぱり 私よりずっと上の人なんである。オットのこの店を私が任されることになったのを、一番楽しみに見守っていてくれる一人でもあり、常連でもあるその彼が、私の最悪の時にバーカンターにいて、おい!どうした! おまえらしくないぞ! とひと言! でもそのひと言が 私のどうしようもない気持ちを包み込んでくれた気がする。そう私らしくない!この私が一番わかっている。でもどうしようもない。バーカンターで 今日の厨房の嵐の様子を見てどうしたものかと困った様子のオットが そのやりとりを遠目に見ながら そのシェフが 私にアドバイスをしているのを心なしかホッとした様子で見ている。まー 1杯飲め! と ウイスキーをもらう。落ち着け! 前に進むことも大事だけど ちょっと引いて見てみるといい 君が落ち着きがなくなると それがすべてに影響してくるんだぞ! (うん わかっている・・・ でも 私 3年前まで ただの料理好きな主婦だったんだもん それが いきなりそんなこと言われたってさーーー)厨房には 魔法や偶然はない。計算された流れがあってこそ、それ以上のものができることがあるんだ。(・・・・・)君は ここで仕事し始めて どの位だ?「えーっと 2週間とちょっと」そんなの あたりまえじゃないか このたいへんさは 今の僕が 新しくレストランを始めたら 同じように超えなくてはいけない壁なんだぞ。みんなそうやってきているだ。だから 今の君が 落ち込むのは 普通のことだよ でも そこで どうするかというところが 大切なんだ。そう彼に言われると、なんだ 当たり前なんだ と 受け入れる気持ちになってきた。ずっとカウンターで飲んでるけど、お客さん達みんな喜んで帰って行ってるよ 心配するな! ほんとはな 俺は今ここで 飲んでる場合じゃない(夜中の12時) 明日 朝7時から 昼の予約の150人分の鯛をおろして 準備しないといけないんだ でもね どうすればできるか 今はわかってるから たまにはいいさ って 感じだよ。(私の目が点に・・ 150人分の鯛・・・ 失神しそうだ)たいへんだろ?生やさしくないさ この仕事。今君が 2週間でできていること 1年たってもできない人がほとんどだよ。「うそっ!」それが できる技量って言うのは 誰にでもあるものじゃない。(そんなものなのかなーー)向き不向きというのが あるらしい。私は それができる人間だと言うことを言ってるんだろうか。私は きっと できるようになるんだと思う。只今は 整理ができていない。何ができて 何ができていないのかを ちゃんと見て 方法を見つけると アイデアが出てくるんだろう。そう信じることにしよう。いつもそうだ。何かをやり始めると とことんやりたくなる性格。好奇心。そこに上乗せされるまわりの期待というのが、最近少々 うんざりというのも 本音なのだ。そこまでやろうとは思っていなかったのに 君ならできる!と言われてしまう。いやできなくても良いんだけど っていいたいときもある。誰でもできることじゃないからといって それをやらないといけない使命があるんだろうか。でも 確かに のせられて できてしまうのもわかる。こんなに短期間にここまで来てしまったから、そういう私の感情もおかしくないと思う。人生 山あり 谷ありって言うけど 私 山ばっかりな気がするけどなーとりあえず ここに 今も気持ち 書いたことで すっきりしたかも。 昨日の私の日記より 抜粋 昨日の疲労が 珍しく残り 何となく後味が悪い朝 |
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08 janvier 2007 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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皆さん! あけましておめでとうございます
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