先日 表紙の写真を 変えたのですが、一体これは? という画像なので 少しばかり説明を。
これは 私達の住む アパルトマンが 建てられたときの 記録として 建物に 彫られている部分です。街を歩いていて 見かける 建物には どこかに こういう 表示が ちゃんとしてあります。普段なんとも思っていないけれど 築100年近いのですね。外側の清掃は 法で 決められていて 何年かおきに 掃除をしなくてはいけません。なので パリの街の 外観は ある程度保たれ 統一感が 出るのかもしれませんね。で、建物の 中に入ると ものすごい近代的なものに 作り変えられているものもあれば 昔のままで タイムスリップしたような気分になるところもあったりして そういうところを 少し 覗いてみるもの 面白いものなんですよ。小さな入口の中には たくさんの 職人が ものを生み出す アトリエが たくさん 並んでいるところがあって やはりそういうところは 雰囲気が あるんです。どうってことはないんだけれど 干してある洗濯物まで 絵になっていたりしてね。そういえば 近頃というか 今 パリ周辺は たくさんの 工事で 車が込み合ったりして大変なのですが これは トランウェイ といって パリの街を グルッと 取り囲むような形で 作られている
路上電車(この 赤い文字の部分 クリックすると ジャンプします) の 工事なんです。オリンピック開催国の候補にも上がっていますが そういうところにも アピールしているのだと思いますが この工事 パリ住民にとっては 便利なような でも 物価が 間違いなく 上がりそうなので 賛否両論 飛び交っています。これで 車が 少し減ってくれるんだと 嬉しいのですが そういうことは あまり期待できそうにないですね。
さぁて 今月終わりは ちょっと ドキドキの 体験が待っています。というのも働いているレストランのご主人が 出張で 留守になるので 厨房は 完全に 私一人に任されることになっています。そのためというのもあると思うのですが 最近は いっしょに 仕事をしている ご主人は 私の動きを見ながら 指示を出されるだけで ほとんど 一人で 作業をこなしています。自分なりには 今週の テーマを 作って 少しでも レストラン全体の 動きを把握できるように 工夫しているつもりなのですが でも ある一定以上のお客様からの注文が 同時に入った場合などに バランスよく 皆さんに 料理を 出せるように 計算して行くところまで なかなか いかないのが 現実で 今後の課題です。すぐに 調理にかかれるものもあれば 仕上がりまでに 3つ4つの鍋を 必要になるもの 漬け込んで 下味をつけてから出ないと 調理にかかれないもの 切るだけの作業だけでも たくさんの種類のものを 綺麗に盛り付けなくてはいけないものなどは かなり 手をやいてしまいます。でも 不思議なもので 多くのお客様が いらしても 場合によっては 作業が スムーズに流れ トントンと 仕上げていけるときもあるのですが 一度 どこかで つまってしまうと これが あとあとまで ひびいてしまうので やはり お客様を 迎えるまでに どこまで 準備できるか ということになっていきます。はっきりいって 私は ほんとうの素人で ただ 料理が 好きというだけなので 仕事始めたときは こんな私でいいのかとか これでは ダメだ! と 焦ることが ほんとうに多かったのです。これが まず日本なら まず この年齢で 働くこと自体 むずかしいと 思うのですが ここはフランス。そういう意味では ここで こういう経験を できることを 貴重だと思っています。料理学校に通うよりも 実践から 学んでいくことのほうが 私には あっていたかもしれないし ほとんど マンツーマンで 教えてもらえるので 私次第ということになります。プロの料理人(ちゃんと料理学校で勉強をした経験をもつという意味)ではないので ご主人も 厳しく 内容を 強要することを なさいませんが 私が 望めば 何でも 教えてもらえる そういう環境が 私には 嬉しいのです。確かに 一日中立ち仕事だし 重い物も持たないといけな時もあるし 魚の処理や 片付けなども かなり ハードですが これが なぜか 全く苦にならないのです。自分から進んで 行動する。これが 疲れが比較的たまらない自分なりの方法です。あと 1週間あまり なんとか 留守を守れるようがんばろうと思います。